被災住民の心癒やす 石巻・松並町内会がライブ主催 サックス奏者ら演奏
石巻市松並町内会(水野隆雄会長)は17日、「松フェス2021 秋の陣ライブ」を石巻市魚町2丁目の運送会社、宮城エキスプレス5階ホールで開催した。9人組音楽グループ「恋の炎サクソフォンカルテット&more」が出演し、息の合った演奏で会場を魅了した。
全国のサックス奏者が演奏技術を競う「Kサクソフォンコンクール」の中学と高校の部で2年連続1位に輝いた菊地恋さん=石巻西高2年=がソプラノサックスを担当した。サックスの四重奏にベース、ピアノ、ドラム、ベルを加え、「ラ・ラ・ランド」など人気映画のテーマソングやオーケストラの名曲など計11曲を奏でた。
ライブは、東日本大震災で甚大な被害を受けた松並町内会が、地域住民に心の癒やしを与えようと企画した。水野会長は「震災から10年がたっても、いまだ心の癒やしがない人は多い。来場した方々に少しでも復興を感じてもらえたらうれしい」と語った。
会場には松並町地域の住民など約100人が来場。曲に会わせて手拍子を送り、全身で音楽の喜びを感じていた。
松並町のパート従業員鈴木知香さん(39)は「大好きなアルトサックスが曲に映えていてよかった。知っている曲も多くて盛り上がれた」と話した。