伝承活動の実態調査 コロナで施設来館者半減、震災学習にも影響 3・11みらいサポート
東日本大震災の伝承活動に取り組む石巻市の公益社団法人「3・11みらいサポート」は、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた岩手、宮城、福島の被災3県における伝承活動への影響、実態などについてまとめた「2020年東日本大震災伝承活動調査報告書」を発表した。石巻地方では伝承施設の来館者数が19年から半減したことなどが分かった。
3県の伝承施設や団体などにアンケートを実施。28施設26団体の回答を元にまとめた。震災から10年間の施設来館者や震災学習プログラム参加者の推移を年別と月別のグラフにし、コロナ禍でキャンセルを受けた昨年の予約数なども集計した。
石巻地方からは、石巻市まちづくり情報交流館など6施設、7団体が回答した。昨年1年間の来館者数は約10万5000人で、前年の約23万人から半減した。
震災学習プログラム参加者は計約1万6000人で、約1万8000人減少した。予約キャンセルは伝承施設で149件、約650人以上。プログラムでは362件、約1万4000人に上った。
3県全体では来館者が前年から約80%減少。11年以降、初めて減少に転じた。震災学習プログラムの参加者は約40%減、14年以降続く減少傾向に拍車を掛けた。キャンセルは伝承施設で約3万人以上。震災学習プログラムは約5万3000人以上が参加を取りやめた。
「今後の継続性への不安」という質問では、民間伝承団体の85%が「不安がある」と回答。「伝承という取り組みには今回のコロナでの保証がない」「継続訪問を呼び掛けたかった年にこれだけの訪問しか得られなかったことは大きい」などの記述があった。
みらいサポートの中川政治専務理事は「さまざまな人に現状を知ってもらい、伝承を東北全体のテーマとして考えてもらいたい」と今後の回復に期待を込める。
被災3県の伝承団体・個人の連携組織3・11メモリアルネットワーク(石巻市)が協力した。報告書は、みらいサポートのホームページから閲覧できる。
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仙台市クマ出没情報
仙台市メール配信サービスより
- 12月4日(月)未明、青葉区芋沢字大竹原、頭数・体長ともに不明
- 12月4日(月)午後9時15分頃、青葉区荒巻字仁田谷地、1頭(体長100cm以上)
- 12月5日(火)午前7時頃、青葉区上愛子字大針、1頭(体長100cm以上)
- 12月2日(土)時刻不明、泉区福岡字欠ノ上、1頭(体長不明)
- 11月30日(木)時刻不明、太白区秋保町長袋字大原、頭数・体長ともに不明
- 11月28日(水)午前中、太白区秋保町馬場字深野、1数(体長不明)
- 11月29日(水)時刻不明、青葉区芋沢字八幡、頭数・体長ともに不明
- 11月29日(水)時刻不明、青葉区芋沢字青野木、1頭(体長不明)
- 11月30日(木)午後5時45分頃、青葉区上愛子字下十三枚田、1頭(体長100cm以上)
- 11月30日(木)午後7時頃、青葉区高野原1丁目、1頭(体長70cm前後)