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里帰り出産の受け入れ再開 コロナ感染対策も習熟 石巻赤十字病院

里帰り出産の受け入れを再開する石巻赤十字病院産婦人科

 石巻赤十字病院(石巻市蛇田)は、新型コロナウイルスの影響で2020年4月から中止していた里帰り出産の受け入れを再開することを決めた。来年2月1日以降に出産予定の人が対象。全国的にコロナの感染が落ち着き、産婦人科の医療体制も整い感染対策に習熟できたことから再開することにした。里帰りを希望する妊婦から照会が相次いでいた。

 同病院によると、震災直後の産婦人科の常勤医は4人。県地域周産期母子医療センターとしての役割を果たすため、徐々に常勤医を増やし、現在は8人が在籍する。

 産科を専門とする医師もいることから、より体制が強固となり安全な周産期・分娩(ぶんべん)管理が可能になったという。今年4月からは新生児集中治療室(NICU)を専門とする医師も常駐している。

 石巻地方では、出産できる医療施設が石巻赤十字病院を含め3施設しかなく、隣接する登米市には分娩施設がない。県内の三陸沿岸道が全線開通し、気仙沼地方からのアクセスも向上。里帰り出産の再開が里帰りを希望する妊婦の選択肢を増やすことにも寄与する。

 来年2月1日以降に出産予定の人が対象で、希望者は妊婦健診先の医療機関から申し込む。11月22日に受け付けを開始し、同29日時点で6人が予約した。

 石巻赤十字病院産婦人科副部長の黒沢靖大医師(40)は「里帰り出産の受け入れ再開後も患者さんに寄り添い、安心安全な医療を提供していく。地域の少子化対策の一助にもつなげたい」と話した。

 連絡先は石巻赤十字病院0225(21)7220。

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