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コロナ差別の解消願う シトラスリボン、市に贈る 石巻・青葉中

生徒が心を込めて作った5種類のシトラスリボン
佐々木部長にシトラスリボンを手渡す(左から)星隊長と成田委員長

 石巻市青葉中のボランティアグループ「お助け隊」と保健委員会は11月25日、手作りのシトラスリボン約500個を市に寄贈した。

 お助け隊の3年星花凛隊長と、保健委員会の2年成田くるみ委員長が千葉正人校長らと市役所を訪問。箱に入ったシトラスリボンを佐々木豊明健康部長に手渡した。

 シトラスリボンは新型コロナウイルス禍で生まれた差別、偏見を耳にした愛媛県の有志が始めたプロジェクト。愛媛県特産のかんきつにちなみ、シトラス色のリボンや専用ロゴを身に着けて「ただいま」「おかえり」の気持ちを表す活動を展開する。リボンやロゴで表現する三つの輪は地域、家庭、職場(もしくは学校)を表している。

 青葉中では活動趣旨に賛同し、昨年から実施。今回は、お助け隊や保健委員会が中心になって有志生徒約30人がシトラス色や赤、グリーンなど5種類を製作した。

 リボンとともに、青葉中の校名にちなみ「『あ』りがとう、『お』かえり・ただいま、あお『ば』が繋(つな)ぐシトラスリボンプロジェクト」の心温まる文言も盛り込んだ。

 星隊長は「コロナ禍の中、大変な思いをしている皆さんに感謝の気持ちを伝えたい」、成田委員長も「偏見、差別がなくなれば良いと思う」と言葉を寄せた。佐々木部長は「職員や市民へのプレゼントとして活用したい」とお礼を述べた。

 市健康部は職員や窓口を訪れた市民らにも贈る予定。青葉中は県石巻保健所や釜小児童らにも届けた。

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