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先進的活動表彰「ぼうさい甲子園」 石巻地方の4校が入賞

 防災活動に取り組む学校や団体を表彰する本年度の「ぼうさい甲子園(1.17防災未来賞)」(兵庫県など主催)で、石巻地方の学校の入賞が相次いだ。

 今回は全国から110校・団体が応募。部門賞の小学生の部では石巻市石巻小が奨励賞に輝いた。防災追悼集会の開催をはじめ携帯タブレットやAR(拡張現実)津波アプリ活用の防災マップ、児童用携帯防災マニュアルの作成など幅広い活動が認められた。

 被災経験と教訓から生まれた優れた取り組みに贈られる特別賞の「はばタン賞」には石巻市鮎川小が選ばれた。大津波警報を想定した地域合同防災訓練や、昭和三陸津波の時に建てられた石碑周辺の地域清掃などが高い評価を得た。

 過去数年にわたって継続的に実施した優れた取り組みに対する「継続こそ力賞」は石巻市広渕小が受賞した。地震想定避難訓練や引き渡し訓練、学校備蓄倉庫・備蓄品の確認、縦割り防災タイムでの防災リュック、グッズの見直しなどが受賞理由となった。

 防災活動の中で感染症対策といった迅速性や柔軟性のある取り組みで県支援学校女川高等学園も「しなやかwithコロナ賞」に選ばれた。新型コロナウイルス感染予防に関するVTR作成や感染症を理解する活動としての全校アンケート実施などが認められた。

 「ぼうさい甲子園」は阪神大震災の経験を通して学んだ自然の脅威や生命の尊さ、共に生きる大切さを考える「防災教育」の推進が狙い。安全で安心な社会をつくるため、子どもや学生が学校、地域で主体的に取り組む「防災教育」に関する先進的な活動を表彰している。

1.17防災未来賞「ぼうさい甲子園」受賞校

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