ラグビーリーグワン 釜石シーウェイブス、HCに須田氏就任 2部できょう初戦
ラグビーの新リーグ、リーグワン2部の釜石シーウェイブスRFC(釜石市)のヘッドコーチ(HC)に石巻市出身の須田康夫氏(38)が就任した。東北から唯一の参戦で、16日に三重県鈴鹿市で三重ホンダヒートとの初戦を迎える。「相手は強豪だが、チーム一丸になっていいスタートを切りたい」と意気込む。
現役時代にナンバー8として活躍した須田HCは、石巻市渡波地区出身。小学2年の時に地元ラグビースクールで競技を始め、万石浦中時代には県や東北選抜に選ばれた。仙台育英学園高2、3年時には全国大会で4強入りした。
専修大を経てトップリーグの日本IBMでプレー。2010年に釜石に移籍し、14~18年には主将を務めた。引退後の20年にフォワードコーチ、昨年6月にHCに就任した。
選手たちには「自分たちに矢印を向けて考え、できることの最高品質を目指そう」と声を掛けてきた。新型コロナウイルスの影響で外国人選手の合流は遅れたが、小野航大主将(30)らを中心に戦う準備が整った。
チームには石巻市桃生町出身のフランカー木村優太選手(30)ら東北出身の選手が多い。須田HCは東日本大震災で実家が被災し、釜石も大きな被害を受けた。「被災地を代表する覚悟で臨み、良いニュースを届けたい」と話す。
目標は1部との入れ替え戦に進める3位以上。「釜石はトップレベルに挑めるチーム。東北の小さな町からチャレンジする姿を見てほしい」と力を込める。
今季のホーム戦は釜石鵜住居復興スタジアムで3、4月に計4試合が予定されている。