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しょくば拝見>電気店 シマデンキ(東松島市矢本上新沼)

今後もきめ細かなサービスで地域貢献を誓う古川社長(右から3人目)らスタッフ

<きめ細かな対応心掛け>

 「少子高齢化に伴い、電球の交換など、わずかな事もできない人が増えている。こうしたお客さんに対して、販売するだけではなく、生活のアドバイザー、ヘルパーとしてありたいと思う」。古川満康社長(54)は企業理念について、こう話す。

 戦後、小さなラジオ店からスタートした。転機となったのは2007年の東北電力の電化普及協力店「エルパルショップ」への加盟だ。

 「石巻・気仙沼管内では一番取り扱いが多く、オール電化の店として知られるようになりました。多くの皆さんのご愛顧があってこそ」と感謝する。16年ごろにはリフォーム業界にも本格参入。現在では大型地域店としての地位を確立した。

 東日本大震災の津波で、店内は70センチまで浸水。売り物の家電も全て駄目になるなど大きな被害を受けたが、わずか1週間後に営業を再開させた。「お風呂に入りたいので給湯器を何とかしてほしいというお客さんの切実な声が今も忘れられない」と振り返る。

 復旧・復興事業にも携わり、石巻市の仮設住宅への電化製品の搬入・設置に奔走した。「1年間は本当に忙しかったが、少しでも被災した皆さんのお役に立ったかなと思うとうれしい」と笑顔を見せる。

 キャッチフレーズは「住まいのお医者さん」。今後も大型量販店にはできないきめ細かなサービスとアフターフォローをモットーに業務を展開していく決意だ。

■会社概要
 志摩電機として1954年設立。古川社長は3代目。創業者の息子志摩恵章さんから18年ほど前に引き継いだ。資本金は1000万円。スタッフは6人。東松島市矢本上新沼16の1。0225(82)2166、フリーダイヤル(0120)395969=月~土午前9時半~午後7時。

シマデンキ

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