大学入学共通テスト 石巻会場、混乱なく終える
大学入学共通テストは16日、理科と数学が行われ、2日間の日程を終えた。未明に津波警報・注意報が全国の太平洋沿岸に発表される中、県内の試験会場の一つとなった石巻専修大(石巻市南境)では、545人が試験に臨んだ。
津波警報・注意報に加え、15日には東大の会場前で刺傷事件もあった。新型コロナウイルス禍もあり、ほとんどの受験生は保護者らの送迎で到着。理科、数学の試験に挑んだ。
同大では東大前の事件を受け、石巻署と連携して周辺のパトロールを強化した。大学関係者は「特に混乱はなかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
登米市津山町の自宅から母親の車で午前7時半ごろに到着した女子生徒は「前日は午後10時半ごろに寝たので津波のことは今朝起きて知った。試験は行われるのかなと一瞬思ったけれど、特に緊張もしなかった」と話した。
徒歩で会場入りした地元高の男子生徒は「津波注意報には驚いた。それでもよく眠れた」と、特に動揺はしなかったという。