閉じる

困窮者支援 15日に「フードパントリー」初実施 東松島市社協

 東松島市社会福祉協議会(阿部英一会長)は15日、市内在住者を対象に食品を無償提供する「フードパントリー」を初めて実施する。市内の家庭、企業、自治体にフードバンク事業への理解と協力(食品寄贈)が進む中、社協として食品提供という直接的な支援に加え、生活の困り事などを聞く機会と位置付け、コロナ禍などで疲弊した世帯を総合的に支える。フードバンク事業の浸透を図りながら地域福祉充実を目指す。

 提供する食品はフードバンク事業で集めたコメ、缶詰、インスタント麺、調味料などの詰め合わせ。希望者は14日(12、13日を除く)までに市社協が運営する東松島市くらし安心サポートセンターに予約する。時間は午前9時~午後4時。

 予約した人は老人福祉センターで受け取る。プライバシー保護にも配慮しながら手渡す時間を決める。さまざまな理由で当日受け取りに来られない人には配達する。コロナ感染予防策として受け取りに来た人の住所、氏名、連絡先を記入してもらう。

 事業はノウハウを含めて「フードバンクいしのまき」(石巻市)の全面協力を得て実施する。阿部会長は「コロナ禍が続き、生活に苦しむ家庭は増えている。社協として生活全般を支える事業にしたい」と目的を語る。

 フードバンク事業への協力の輪は東松島市でも広がっている。そんな中、食品の入手に困る人や家庭の中には、他にも暮らしの不安や解決したい課題を抱えている場合が少なくないことが分かった。サポートセンターの及川貴之所長は「フードバンク事業を核としつつ、総合的支援を組み合わせるパイロット事業にしたい」と話す。

 フードバンクいしのまきへの協力は継続しつつ、独自の取り組みとしてパントリーも定期的に取り組む考えだ。連絡先は0225(98)6925。

東松島市くらし安心サポートセンター - 社会福祉法人 東松島市社会福祉協議会

関連タグ

最新写真特集

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告、休刊日などについては、こちらのサイトをご覧ください

ライブカメラ