丸本組、無償で記念碑修復 松島の改良区から感謝状
建設会社の丸本組(石巻市恵み野3丁目)はこのほど、松島町幡谷に建てられ、東日本大震災で倒壊した鶴田川地区治水事業の記念碑を無償で修復させた。
記念碑は志田谷地排水機場の敷地内にあった。近くの吉田川水防災工事を担当した同社が昨年秋に現場事務所を設けた際、仮置きされていた記念碑を発見。建立し直すことを申し出た。太い鉄筋を入れて固定し、より強固に仕上げた。
治水事業の完工を祝う記念碑は1997年に鹿島台、大郷、松島3町や鶴田川沿岸土地改良区(大崎市鹿島台)によって建てられた。御影石製で俵をモチーフにした3基から成り、高さ3メートル、幅9メートル。1基の重さが約4トンで「拓農親和」の文字が掲げられている。震災で崩れて6メートル下の田んぼに落ち、引き上げて仮置きされていた。
鶴田川沿岸土地改良区は15日、修復に多大な貢献をしたとして丸本組に感謝状を贈った。現場事務所で千葉栄理事長から賞状を受け取った佐藤昌良社長は「後世に伝える記念碑がこのままではいけないと考え、地域貢献の一環で協力させてもらった。感謝状は身に余る光栄だ」と話した。
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