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東松島市、蔵王町と友好都市提携 子ども中心に交流深める

渥美市長(右)と村上町長が友好都市提携を結んだ式典=15日、蔵王町

 東松島市と蔵王町は15日、友好都市提携の盟約を結んだ。海と山の自然を互いに活用し、子どもたちを中心に交流を深める。県などによると、県内の自治体間の友好都市提携は珍しい。

 両市町にある「県自然の家」を拠点に教育分野の事業や研修をする。具体的には夏場に蔵王の子どもたちが東松島の月浜海水浴場などで泳ぎ、冬に東松島の子どもたちが蔵王連峰でスキーを体験するイメージで交流を加速させる。

 災害時の相互協力にも力を入れる。東松島市は市防災拠点備蓄基地に支援物資を有し、蔵王町は旅館とホテルが立ち並ぶ遠刈田温泉だけで3500人規模の収容能力を持つ。高速道を使えば1時間で行き来できるアクセスの良さを生かし、有事に備える。

 蔵王町地域福祉センターで締結式があり、渥美巌市長と村上英人町長、両市町の幹部職員や議会関係者が出席。東松島市の航空自衛隊松島基地の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」の模型と蔵王町のこけしびなを友好の証しとして交換した。

 友好都市提携は親交が深い渥美市長と村上町長が4年ほど前から話し合って実現した。

 渥美市長は「両市町の交流を次の世代にもつなぐことが大事。県内の一つのモデルになればいい」と述べ、村上町長は「産業や観光面を含めた交流が住みやすいまちづくりに寄与することを望む」と語った。

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