「花まつり」みこし、3年ぶりに市内巡行 塩釜神社

多くの見物客が見守る中、202段の石段を下りるみこし

 宮城県塩釜市の塩釜神社で24日、氏子祭「花まつり」があり、白装束姿の氏子青年会が担ぐみこしが3年ぶりに市内を巡行した。新型コロナウイルス下、過去2年間のみこし渡御は境内だけで実施。市中心部に久々に登場した春の風物詩に拍手が湧き起こった。

 青年会メンバーが約1トンのみこしを担ぎ、神社の202段ある急な石段を一歩一歩慎重に下りた。石段の下では多くの見物客が見守り、みこしが下り切ると大きな拍手を送った。

 みこしは市中心部の約5キロの道のりを4時間かけて練り歩き、所々で神事を執り行った。先導するかねや太鼓の音が響く中、担ぎ手を含む約230人の一行は掛け声を出さずに進んだ。

 塩釜神社の総代・祭典委員会委員長の内形繁夫さん(70)は「3年ぶりで安全を第一にみこしを運んでもらった。多くの氏子が待っていたのを実感し、先人がつくってきた歴史を次につなげられた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 今回のまつりでは新型コロナ対策として、一行の参加人数を半分に絞り、みこし渡御の距離も例年の3分の1に縮めた。

 まつりの起源は江戸時代中期にさかのぼる。日照りで不作だった作物が氏子が祈願するとよく実ったため、1778(安永7)年に感謝を込めてみこしを出したと伝わる。

 花まつりに合わせ、塩釜商工会議所青年部などは市中心部で市民まつりを開いた。飲食物の出店やステージイベントがあり、大勢の人でにぎわった。

多くの見物客が見守る中、202段の石段を下りるみこし

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