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しょくば拝見>鉄道土木業 木村工業(石巻市鹿又)

木村社長(前列右から3人目)と社業をもり立てる精鋭たち

<信頼生む高い保線技術>

 石巻市北上町十三浜小室を拠点に、特産のワカメ養殖の傍ら、東北新幹線の大宮・仙台間新設工事、軌道メンテナンス工事に従事したのが始まり。石巻市との市町合併前、その腕前の確かさから、業界では「線路のない町からきた鉄道屋」として名をはせ、当時から一目置かれる存在だった。

 現在は、東北一円の在来線で線路の土台作り、レール敷設まで一貫して行う高い技術力を誇り、仙台市地下鉄をはじめ、人々の日々の生活を支える鉄路の保守・点検のメンテナンスに従事する。さらには道路工事や河川工事など地域のインフラを守る事業にも進出している。

 創業以来、培い、先輩から後輩へと引き継がれてきた技術力と、固い結束、高い安全意識の共有が企業としての信頼感へとつながっている。

 木村明美社長(61)は、夫で2代目社長だった英和氏が病没した後を引き継ぎ、2017年にトップとして従業員を束ねる。現場で働く従業員は、鉄路工事の場合、夜間作業となる。木村社長は「従業員自身が健康管理に人一倍気を使っているが、それを徹底し、安全第一で作業ができるよう努めている。事務職も含め従業員あっての企業」と、柔和な笑顔を見せる。

 目標として掲げているのは「チャレンジする心」。社員一丸となり、いい仕事を通して、顧客の喜ぶ顔と地域貢献を目指す。「安心」「安全」「持続可能」な社会を共に築くために日々、精進を重ねる。

■会社概要
 1977年6月、創業。96年、有限会社化。2003年、仙台営業所開設。07年、株式会社化。東日本大震災で被災し、13年に現在地へ移転。従業員は80人。資本金2000万円。石巻市鹿又学校前149。0225(90)4521。

木村工業

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