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石巻人権擁護委員協議会が総会 3専門委体制で新たなスタート

あいさつする佐々木会長

 石巻人権擁護委員協議会の2022年度総会が19日、石巻市防災センター多目的ホールであった。組織改編に伴い、これまでの「研修」「啓発」「子ども人権」の3専門委員会のうち、研修と啓発を廃止し、新たに「男女共同参画」と「高齢者・障がい者人権」の委員会を設置。従来の「子ども人権」を含めた3専門委体制で新たなスタートを切ることになった。任期満了で、6月末に退任する佐々木慶一郎会長の後任には馬場務さん(石巻市石巻)が選ばれた。

 組織改編は、社会情勢の変化や社会の要求に柔軟に対応できる組織体制を図るのが狙い。各委員会が向き合う人権課題や対象を明確にし、具体的な活動に結びつける。新体制は昨年度の総会終了後から1年間を移行期間とし、準備を進めていた。

 協議会によると、子ども人権委員会に所属する委員の仕事量は、学校訪問などで研修、啓発の2委員会に比べて多かったという。佐々木会長は「役割分担に関する偏りを是正し、委員の新たな発想と役割意識の下、組織の活性化を図りたい」と話している。

 本年度は人権作品募集として、小学生人権イラスト・ポスターと、第41回全国中学生人権作文コンテストを事業計画に盛り込んだ。

 一日人権擁護委員の委嘱・活動は、石巻市万石浦中と山下中の2校、「人権の花運動」は石巻市山下、北村、鮎川の3小、東松島市大塩小、女川町女川小で予定している。新型コロナの影響で、昨年から2年連続で休止となっている「人権教室」については、状況次第で実施したい意向だ。

 総会には関係者ら約50人が出席。会長として5年間にわたり、協議会をまとめてきた佐々木会長は「新組織を執行部役員を入れ替えて取り組むことで、全国連や県連との流れも一本化された活動体制になる。無理をせずに身近なところから取り組みたい」とあいさつした。

 全国人権擁護委員連合会長表彰に選ばれた阿部悟さん(石巻市北上)、千葉秀子さん(同市桃生)、伊藤美也子さん(東松島市鳴瀬)、桜井清一さん(同市矢本)、仙台法務局長(管区)表彰の木村孝禅さん(石巻市河南)、阿部清隆さん(同市雄勝)、佐々木芳美さん(同市桃生)の表彰式もあった。

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