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女川スタジアムあすから利用 3月完成、JFL基準に適合

競技用の天然芝を備えた女川スタジアム

 女川町が清水地区に新設した競技場「女川スタジアム」の利用が5月1日に始まる。昨年3月に完成したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響や天然芝の養生のため利用開始を延期していた。町内では競技用の天然芝を備えた唯一の施設で、サッカーやラグビーなどでの利用を見込む。

 東日本震災の災害公営住宅を建設するため解体、撤去された旧町陸上競技場の代替施設として、清水2丁目に整備された。

 グラウンドの広さは9600平方メートルで、600人分の観客席と4400人分の芝生スタンド、木造2階の管理棟がある。女川町を拠点とする社会人サッカーチーム「コバルトーレ女川」が昇格を目指す日本フットボールリーグ(JFL)の試合開催要件を満たす。

 2020年4月に着工し、昨年3月に完成。事業費は約10億9000万円で、主に国の復興交付金を充てた。完成後はコバルトーレの試合や少年サッカーの全国大会の開催が予定、検討されていたが、感染拡大の影響で中止や延期となっていた。

 5月1日のコバルトーレの練習試合を皮切りに利用を始める。その後はニュースポーツを体験できる催しなどがあり、6月5日にはコバルトーレのホーム開幕戦を予定する。

 町教育局の担当者は「町民に使ってほしいのはもちろん、競技や大会に特化したスタジアムは町に人を呼び込む一つの材料になる。選手たちの聖地になるようなスタジアムにしたい」と話した。

 清水地区はかつて住宅や水産加工場などが立地していたが、震災の津波で甚大な被害を受けた。スタジアム周辺は公園として整備する計画で、10月の完成を目指す。

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