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平山郁夫が描いた「奥の細道」 石巻市博物館で企画展、あす開幕

 石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)内の市博物館で20日、企画展「平山郁夫が描いた『奥の細道』-松尾芭蕉がみた石巻-」が始まる。戦後を代表する日本画家の平山郁夫さん(1930~2009年)が、生涯のテーマとした「シルクロード」を描いた作品を中心に公開する。本年度初の企画展。6月26日まで。

 平山さんは広島県出身。シルクロードや仏教を主題とした雄大な作品で知られ、世界の文化財保護にも尽力した。東京芸大学長、日本美術院理事長などを務め、98年に文化勲章を受章。69、73、83年の3回にわたり河北美術展の審査員も担当した。

 会場には、島から昇る荘厳な朝日を描いた名作「金華山の朝陽」をはじめとする、東北の聖地を描いた「奥の細道」シリーズを展示。さらに「平泉」シリーズ7点のうち3点や、シルクロードへの憧れから描いた「鄯善国妃子(楼蘭の王女)」と「西域の馬」なども公開する。

 市博物館の担当者は「代表作には現地でのスケッチが存在している。素描作品やスケッチと比較できるのでぜひ見に来てもらいたい」と話す。

 開館は午前9時~午後5時(最終入館は午後4時半)。休館日は毎週月曜(当日が祝日の場合は翌日)。観覧料は一般800円、高校生500円、小中学生300円。常設展も観覧できる。連絡先は石巻市博物館0225(98)4831。

石巻市博物館・企画展 「平山郁夫が描いた『奥の細道』 -松尾芭蕉がみた石巻-」 | マルホンまきあーとテラス

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