ウェルネス高・女子野球部が始動 新入生10人加入 「全国上位目指す」
日本ウェルネス宮城高(東松島市小野)の女子硬式野球部が、7月に兵庫県で開かれる全国選手権大会出場を目指して練習に励んでいる。創設初年度の昨年は部員が1人のみで活動できなかったが、本年度は新入生10人が一挙に加入、本格的に始動した。鈴木洋一監督(66)は「全国でも上位になるチームを目指し、3年間で作っていきたい。練習試合に積極的に取り組み、経験を積んでほしい」と期待する。
新たな挑戦を始めた石巻市出身の大槻真愛(まな)(15)、千葉優花(15)の両選手を紹介する。
投手・一塁手 千葉優花さん
河南西中では野球部に所属し、男子とともに活動した。2年生の頃に日本ウェルネス宮城が女子硬式野球部を創設すると聞き、進学先に決めた。投手と一塁手を務める。右投げ右打ち。
球種はスライダーとチェンジアップ。「十割の力で投げていくとコントロールが荒れてしまうので、精度を上げるのが課題。球速120キロを目標とし、走り込みなどで基礎体力をつけ、伸ばしていく」と話す。
試合では4番を務めることもある。打者としても投手としても優れた成績を残している米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手を尊敬している。
創設されたばかりのチームについて、「人数は少ないが、みんな元気で、一生懸命に取り組んでいる」と印象を語る。「監督からの期待にも応えていきたい。やるからには日本一を目指す」と意気込んだ。
主将・捕手 大槻真愛さん
雄勝小5年の時に少年軟式野球世界大会に出場。雄勝中に進学してからは県内の「宮城デイジーズ」に所属し、女子軟式野球の全国大会に3回出場した経験がある。
主将で捕手を務める。日本ウェルネス宮城への進学を決めたのは、1期生として仲間と歴史をつくりたいという思いからだった。
チームの長所に、エラーしても励まし合える部分を挙げる。「人数の少なさをカバーするため、普段の練習の中でも一人一人が行動を早く取り組めるように心掛けている」と語る。
捕手として、投手が投げやすいように積極的なコミュニケーションを取りながら、外野のポジションにも適宜気を配り、扇の要を担う。右投げ左打ち。
「守備の精度を上げながら、アウトを一つずつ確実に積み重ねていく。まずは目の前の試合を勝っていきたい」