女子も一緒にエジプトダンス 統合10年目、新たな歴史 鳴瀬未来中
東松島市鳴瀬未来中(生徒194人)で15日、第10回大運動会が開かれた。これまで男子のみで踊ってきた伝統の「エジプトダンス」に女子が加わり、初めて全校生徒で披露した。2013年に旧鳴瀬一中と二中が統合して生まれて10年目の未来中に新たな歴史が加わった。
エジプトダンスは、昭和の初めから旧二中に伝わる伝統の踊り。腰にわら、頭にキジの羽根を付けて舞う。運動会や地域の催しなどで男子が披露してきた。
ここ数年、女子の中から「私たちも踊りたい」、男子からも「女子も一緒に」という声があり、統合10年目に合わせる形で、全校の取り組みにした。
初舞台は開会式前に設けられた。整然と並んだ生徒が、独特の音楽に合わせて踊りを披露した。新型コロナウイルスの感染防止対策で昨年まで3年生の家族のみだった参観も全学年に開放され、大勢の保護者が見守った。
3年女子で生徒会長の大山寧々さん(14)は踊りを終えて「伝統に加わることができてうれしい。みんなが団結して新しい歴史をつくることができた」と話し、一体感と達成感に満足そうだった。