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群馬・玉村町住民ら、女川に収益金贈る 復興支援コンサート開催10回

玉村町で開かれた10回目の復興支援コンサート
友好記念の碑を設置する(左から)石川玉村町長、川野実行委員長、須田町長ら

 女川町に東日本大震災の復興支援を続けてきた群馬県玉村町の住民らが16日、4月に開いたチャリティーコンサートの収益金を贈った。2011年に始まったコンサートは10回目の今回が最後。実行委員会は毎回入場料などの収益を義援金として届けてきた。実行委メンバーは「10回応援するという約束を果たせて良かった」と話した。女川町役場の敷地には友好記念の碑も建てられた。

 コンサートは復興支援で玉村町職員が女川町に派遣されたことをきっかけに、玉村町の混声合唱団「COROぴあちぇーれ」のメンバーを中心とした実行委が企画。女川町の復興計画が8カ年で行われると聞いたことから、10回を目指して開催してきた。

 実行委は入場料や募金などを義援金として女川町に直接足を運んで届け、町内での交流も重ねてきた。新型コロナウイルスの影響で2年半ほど開催を見送っていたが、4月24日の公演で一区切りを迎えた。

 入場者数は述べ5962人、義援金は今回の49万1721円を合わせて計651万5771円に上る。今月16日に女川町役場であった贈呈式には、石川真男玉村町長をはじめ、川野敏実行委員長(70)、実行委メンバー、女川町関係者らが出席した。

 石川町長は「コンサートが一つの節目を迎え、つながりを持続し協力し合う支援の意味を改めて考えた。この節目を新たな協力や連携の一歩にしたい」と述べ、須田善明女川町長は「女川を訪ね続けてもらい、そのたびに皆さんの気持ちを届けていただいた。これからもご縁をつなげ、芽生えた友情を大きくしていきたい」と感謝した。

 女川町には玉村町の町花のバラ3株と交流を記念する碑も贈られ、贈呈式後に設置した。

 川野実行委員長は「音楽の力で応援したいと思い、女川の皆さんのことを忘れないという気持ちで続けてきた。交流を持てたことは何よりの宝になった」と話した。

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