黒須元市議の懲罰訴訟 石巻市、上告へ
やじを飛ばすなどして石巻市議会から出席停止の懲罰処分を科されたのは違法だとして黒須光男元市議が市に300万円の損害賠償を求めた訴訟で、市は6日、請求を棄却した一審仙台地裁判決を取り消し120万円の支払いを命じた仙台高裁判決を不服とし、最高裁に上告する方針を固めた。
斎藤正美市長は同日、市議会全5会派の代表者から上告の提起を求める申し入れを受け「議会と気持ちは同じだ」と語った。
1日の控訴審判決は、処分は不相当に過重で、裁量権の範囲を逸脱していると結論付けた。
判決によると、黒須氏は2020年2月の市議会定例会本会議でやじを飛ばすなどして議会の議事を妨害したとして、同3月、会期終了まで8日間の出席停止とする懲罰処分を受けた。