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いしのまき復興マラソンあすから 3年ぶり開催 ハーフ、10キロ

海沿いのコースで目玉の一つとなる日和大橋
海風を感じるノルディックコースのかわまち交流センターそばの堤防
大橋 真弥さん
新田 裕貴さん

 東日本大震災で大きな被害を受けた石巻市を舞台にした「第6回いしのまき復興マラソン」(石巻市、河北新報社、NPO法人石巻市スポーツ協会など主催、三陸河北新報社など後援)が26日、石巻南浜津波復興祈念公園を発着点に開かれる。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となる今回は、従来の市総合運動公園発着の田園コースから海沿いにコースを変更。ハーフマラソン(21.0975キロ)、10キロにエントリーした計2217人のランナーが、震災からの復興を実感しながら健脚を競う。

 ハーフ、10キロとも(1)高校・一般39歳以下(2)40歳代(3)50歳以上に男女それぞれに区分した計12種目。38都道府県からハーフは1392人、10キロは825人が申し込みを済ませた。コロナ感染対策のため、小中学生、ファミリーの部などは取りやめた。

 メインのハーフは午前9時半にスタート。10キロは同9時40分にスタートする。祈念公園から雲雀野町-三河町-中島町を折り返し、日和大橋-石巻魚市場前-松原町を経てUターン、魚市場前-日和大橋を経てゴールとなる。競技終了は午後0時15分。

 10キロは日和大橋に向かい、魚町-魚市場前-ながはま海浜公園-渡波長浜-松原町をUターン、ゴールを目指す。制限時間はハーフは2時間45分、10キロは1時間40分となる。

 祈念公園には来場者休憩スペースなどを確保。地元業者が物販・飲食スペースなどを設け、ランナー、来場者をもてなす。

 ゲストランナーは1991年11月の東京国際女子マラソン優勝の谷川真理さんで、ハーフマラソンに出場する予定。25日には講師として約100人にランニングの指導をする。

 今回からハーフマラソン、10キロの参加賞は、木の屋石巻水産の「金華さば味噌煮」、丸平かつおぶしの「かつお節」、三養水産の「かきカルパス」の地元水産加工品に変更した。事務局では「全国から訪れる皆さんに石巻ならではの逸品を味わってほしい」と話している。

 25日には180人が参加するウオーキング・ノルディックウオーキングもある。午前9時に石巻南浜津波復興祈念公園内の4丁目北広場前をスタートする。日和大橋-湊地区コミュニティ広場(旧湊二小)-かわまち交流センター-祈念公園内のみやぎ東日本大震災津波伝承館前まで約7キロのコースで、所要時間は約2時間半(休憩を含む)。海風を感じられるのが最大の魅力だ。

男子高校・一般39歳以下、ライバル対決

 今大会は、ハーフマラソン男子の高校・一般39歳以下に出場する大橋真弥さん(28)=石巻市スポーツ振興課=の5連覇達成か、それとも新たな王者の誕生かにも注目が集まる。

 大橋さんの最大のライバルとなりそうなのが新田裕貴さん(26)=NPO法人石巻市スポーツ協会=。クラブチーム「石巻RC」の先輩後輩の間柄だ。

 海沿いのコースについて大橋さんは「海風が強いのが若干気になるが、日和大橋がコースに組み込まれたことでアップダウンもあり、自分としては好きなコース」と自信をのぞかせる。

 5月8日の仙台国際ハーフマラソンは1時間6分台後半と不本意な成績に終わったものの、29日の第42回河北新報錦秋湖マラソンの30キロでは1時間39分前半で初優勝を飾るなど仕上がりは順調だ。「タイムよりも優勝にこだわり、V5を目指したい」と話している。

 一方の新田さんは東京国際大駅伝部出身。4年の時、けがで出場できなかったが、箱根駅伝のメンバーにも選ばれた。「調子は上向き。大橋さんについていきラストスパートで追い抜きたい」と、打倒大橋に向けて練習にも一段と力が入っている。

 この2人に加え、早坂光司さん(38)、桜田浩章さん(24)ら「石巻RC」のメンバーを中心にレースが展開されそうだ。

いしのまき復興マラソン

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