閉じる

石巻の今、駆け抜ける 復興マラソン 海辺の新コースを快走

3年ぶりの号砲でスタートするハーフの部の参加者

 東日本大震災からの復興と支援への感謝を発信する「第6回いしのまき復興マラソン」(石巻市、市スポーツ協会、河北新報社など主催、三陸河北新報社など後援)が26日、石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園発着の新設コースで開かれた。新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶり。「この走りが、復興への誓い」をスローガンに、参加者は復興が進む沿岸部を駆け抜けた。

 コースは過去の参加ランナーの要望を踏まえて市総合運動公園発着の内陸部から変更し、日本製紙石巻工場前や日和大橋、石巻魚市場前などを通る海沿いに設けられた。ハーフと10キロの両部門で高校生以上の男女や年齢別の12種目を実施。38都道府県の計2217人がエントリーし、1739人が完走した。

 開会セレモニーでは、大会会長を務める斎藤正美石巻市長が「ランナー同士の交流や友好の輪が広がり、思い出に残る大会になるようおもてなししたい。潮風香る新コースを駆け抜けてほしい」とあいさつ。

 ゲストランナーの谷川真理さんは「年々元気になる石巻を見てうれしく思う。今日は暑いので、体と相談しながらマイペースで走ってほしい」と呼びかけた。

 石巻市と長年交流があり、震災後に復興支援を続けてきた三重県鈴鹿市の末松則子市長は「復興に向けて歩みを続ける石巻市を応援し、絆の大切さを忘れずに交流も深めたい。石巻市の元気を全国に発信する大会になるよう願っている」と語った。

 ハーフの男子は序盤から石巻RCの大橋真弥さんが独走態勢に入り、1時間8分59秒でゴールし5連覇を果たした。女子は石巻信用金庫の千葉悠里奈さんが3キロ以降でトップに立ち、1時間28分20秒で2度目の優勝を飾った。

 各種目の優勝者らには魚の缶詰など地元の水産加工品や、石巻、東松島両市などで栽培された花を使用した「みやぎ版ビクトリーブーケ」が贈られた。

関連リンク

関連タグ

最新写真特集

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告、休刊日などについては、こちらのサイトをご覧ください

ライブカメラ