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みんなで美しい砂浜に 野蒜海水浴場、市民ら340人清掃 12年ぶり海開きへ

丁寧にごみを拾い集める参加者たち

 東日本大震災で被災し、今夏12年ぶりに海開きする東松島市の野蒜海水浴場で25日、地元団体や住民らによる大規模な砂浜清掃が行われた。今年の開設期間は7月20日から8月21日までの33日間。海の家を設け、ビーチスポーツのコートも整備される。

 市や開設主体となる東松島観光物産公社、野蒜まちづくり協議会、航空自衛隊松島基地などの関係者計約340人が参加し、海岸線約200メートルの範囲で実施した。参加者は砂浜に落ちていたペットボトルや空き缶、カキ殻などを一つ一つ丁寧に拾い集めた。

 ともに市矢本西小4年の小野心愛(ここな)さん(10)は「木の枝やプラスチックごみを拾ってきれいにできた」、尾崎七笑さん(9)は「砂浜清掃は楽しかった。今年は海水浴場に泳ぎに来たい」と笑顔を見せた。

 野蒜海水浴場は震災前の2010年、約4万8000人が来場した。津波で甚大な被害を受け、11年から休止し、周辺では防潮堤や県道の整備が進められてきた。野蒜まちづくり協議会の渡辺克己会長(64)は「幼少期から遊びに来ていた海水浴場。再開を待ち望んでいたし、住民も喜んでいると思う。浜清掃にたくさんの人が来てくれてありがたかった」と話した。

 この日は新型コロナの影響を受けて3年ぶりに海水浴場が開設される月浜海岸と、大浜海岸でも清掃活動が行われ、計約180人が参加した。

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