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古着選びが楽しくなるポイント 【特集】古着ナウいぜ

 近頃、古着が人気を集めている。特にヤングにバカウケで、1980~90年代のトレンドを知る親と一緒にショッピングを楽しむ中高生も少なくないのだとか。時代背景が浮かぶ古着は知れば知るほどハマるディープな世界。ドキがムネムネしちゃう一着を探しにレッツラゴー!

一番人気はリメークもの/elie

取り扱う商品の約半数がリメークもの
ラルフローレンのリメークシャツ(9800円)

 おしゃれ好きに人気のエリア、青葉区本町に店を構えるレディース専門店。淡く優しい色合いの店内には、いかにも古着らしい個性的なアイテムから、初心者も取り入れやすいシンプルなもの、さらに遊び心のあるユニークな商品まで約300点が並ぶ。

 一番人気は、商品の特徴を生かしつつスタッフが加工したリメークもの。襟や裾をカットしたりフリルを付けたり、独特な色合いに染め直したりと、ラルフローレンのシャツやラコステのポロシャツなどの定番アイテムが誰ともかぶらずにかわいく着こなせると評判だ。

 「流行のスタイルに1点だけ個性的な古着を取り入れるといいですよ」と教えてくれたのは、スタッフの青木祐里香さん。かわいらしいワンピースは、デニムやスニーカーを合わせて甘さを抑える着こなしを提案する。

 客の大半は20~30代の女性で、S N Sで商品をチェックしてから来店する人が多い。スタッフが着用してInstagramで紹介した商品はすぐに売れてしまうそうだ。

リアルなアニマルプリントのTシャツ(5400円)も人気
スタッフの青木さん。「もともとはメンズの商品が多く、女性には大きめ。シャツの裾はボトムスに入れてももたつかない程度にカットしています」

仙台市青葉区本町2-13-10 菊田屋ビル3階
TEL022-211-5766 
営/12:00~19:00
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Tシャツ 4000円から
ワンピース 6000円から
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商品傾向が異なる姉妹店もある
★i my(アイマイ) 仙台市青葉区一番町3-10-3 川村ビル3階
★綴喜(ツヅキ) 仙台市青葉区一番町2-7-9 DK一番町ビル4階

WEB販売で全国にファン Color.Fros

1970年代のドレス(1万780円)。ワンピースは古着初心者も着こなしやすい

 1960年代に活躍した英国のトップモデル、ツイッギーをほうふつとさせるビビットカラーのAラインワンピースにタイトなミニスカート。70年代に流行したレトロな花柄や大きなドットプリント、特徴あるシルエットのブラウス。一目で心を撃ち抜かれる洋服を販売するのは、60~80年代のカラフルな古着を扱うコロルフロースだ。

 2年前まで実店舗を構えていたが、現在はオンラインショップのみの営業。オーナーの横山恭子さんは「注文は全国から入り、デザインや色柄の派手な『攻めた古着』がよく売れる」と話す。

 10代の頃はいわゆる「ギャル系」だったが、ギャル服と同じフロアにあった古着店に立ち寄ったのを機にどっぷり古着の道へ。「最近は『古い時代のものを直して着る』面白さを感じています」と横山さん。「年齢にとらわれず、自分が着たい服を着てほしい。あまり攻めたファッションをしない仙台の人にも気軽に楽しんでもらえるように、近いうちに実店舗を再開したいです」

70年代のトップス(5390円)。派手な柄は挑戦しづらいという人には無地がお薦め。袖や襟周りのデザインにヴィンテージの魅力が詰まっている
60~70年代の花柄シャツ(6380円)。「スタイリングが難しそう、という人は SNSでご相談を」と横山さん

ワンピース 6000円から
シャツ・ブラウス 4000円から
スカート 4000円から

ここをチェック! 古着選びが楽しくなるポイント 

 「古着に挑戦したいけれど、商品が多くて迷ってしまう」「どこに注目すればいいのか分からない」という人もいるのでは。事前に知っていれば古着選びがさらに楽しくなるポイントを、右記で紹介した4店に教えてもらった。

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 「好きなアーティストや映画俳優のファッションに似ているアイテムを探してみてください。ぐんと雰囲気が出て理想に近づきます」(HOWDY吉岡さん)

 「自分の趣味やお気に入りにちなんだものが描かれているものを探すといいです。テンションが上がるし、会話のきっかけにもなります。自分の誕生年と同じ製造年の商品を探すのもお勧めです」(MISSION GENERAL STORE 中島さん)

米国の古書店ブックマンズがパタゴニアに別注したスタッフTシャツ。読書好きのライターにぴったり

 「レディースものはボタンやレースなどの装飾が繊細で、裏地が華やかなものもあります。見えないおしゃれを楽しんでみてください」(elie青木さん)

 「私はタグを必ずチェックします。デザインがおしゃれだったり丁寧に刺しゅうがされていたり、見ているだけで楽しい気持ちになります」(Color.Fros横山さん)

横山さんが気に入っているタグ。かわいいイラストがあしらってある

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Written by 須藤 文音
Photo by 鈴木 信敏

(河北ウイークリーせんだい 2022年6月30日号掲載)

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