10日投開票の参院選は中盤戦に入り、攻防が激しさを増している。全国に32ある改選1人区で与党優位の情勢が伝えられる中、与野党が拮抗する東北。事実上一騎打ちとなる選挙区が19年参院選から半減し、支持も入り乱れる6選挙区の熱闘を追う。
6年前に東北で唯一、与党の議席を守った分厚い組織が勢いを増す。
「政治は1人では何もできない。力を合わせてやるものだ」。秋田選挙区(改選数1)の自民党現職石井浩郎は6月24日、美郷町で党の結束力を誇示した。
隣には「親分」と慕う派閥トップ、党幹事長茂木敏充。「選挙はどの党から出るか、はっきりさせるもの。無所属じゃ投票のしようがない」。石井と争う無所属の2新人をあおった。
報道各社の序盤情勢は石井の優勢を伝えるが、攻撃の手は緩めない。前回2019年、再選を狙った現職が無所属新人に敗れた苦い記憶が今も鮮明に残る。
29日、横手市。党県連会長御法川信英(衆院秋田3区)を筆頭に、党県議、首長がそろう中、党広報本部長河野太郎がさらなる支持を求めた。「皆さんの声、思いを予算、政策に実現できるのは与党議員だけだ」
攻撃の矛先は与党ではなく、現職個人に向かう。
「『参院議員は誰?』『何をやっているの?』。地域を回ると聞こえてくる声だ」。公示後初の日曜だった26日。国民民主党推薦の無所属新人村岡敏英が横手市で石井を批判した。
「地元のイベントでほとんど顔を見かけたことがない。昨年の豪雪でも現場に来ていない」と県議の土谷勝悦も援護射撃した。
県南部は、官房長官を務めた父の故兼造から引き継いだ地盤。自身の衆院議員時代も主戦場としてきた。
組織力で上回る石井について、地域とのなじみがいかに薄いかを有権者に印象付ける戦略に出る。「個人対個人」の戦いに持ち込もうとする思惑がにじむ。
「県南での勝利は至上命令」と陣営幹部。「働く参院議員になる」。決まって演説をこう締めくくる村岡。中盤戦に入り、批判のボルテージがさらに高まる。
「政権は物価高に何一つ、手を打っていない」
28日、大仙市であった立憲民主党推薦の無所属新人佐々百合子の街頭演説に、党国対委員長馬淵澄夫が駆け付けた。
物価高対策を「最大にして唯一無二の争点」として政権批判を展開する馬淵の横で、佐々は「誰もが尊重される社会をつくる」。いつもの訴えを繰り返した。
同日夕は連合会長芳野友子も来援。秋田市で「安心して働き続けられる社会をつくり、民主主義を守るにはしっかりした野党が必要だ」と声を張り上げた。
19年に野党統一候補として勝利した参院議員寺田静が擁立した佐々。前回の再現を目指し、政党色を抑えた個人戦で臨んでいた。
だが情勢は苦戦。軌道修正を図った。党県連代表代行小原正晃が解説する。「党を前面に出した方が票に結び付く」。組織戦に切り替え、巻き返しを期す。
共産党新人藤本友里は改憲反対、最低賃金の引き上げを訴え、街頭に立つ。
NHK党新人の本田幸久、政治団体「参政党」新人の伊東万美子も立候補している。(敬称略)
【秋田】(1―6)
本田 幸久 40 介護士 N新
藤本 友里 43 党県常任委員 共新
村岡 敏英 61 元衆院議員 無新=国推
石井 浩郎 58 党副幹事長 自現②=公推
佐々百合子 46 NPO代表理事 無新=立推
伊東万美子 51 参政党員 諸新
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