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女川色のジェラート人気 町商工会青年部が開発・販売 名物スイーツに

塩ミルク(左)とパッションフルーツのジェラート

 女川町商工会青年部が、東日本大震災から復興した女川の街並みをイメージしたオリジナルジェラート「ONAGAWAジェラート」を開発・販売し、人気を集めている。5月の大型連休に発売し、これまで計1000個以上を売り上げた。種類を増やすなどし、町の名物スイーツを目指す。

 ジェラートは、女川の海と空から着想した淡い青色の「塩ミルク」(120ミリリットル450円)と、希望や幸福を連想させる黄色の「パッションフルーツ」(同550円)の2種類。パッケージには、町の風景写真をあしらった。

 塩ミルクには、石巻市万石浦の海水を2日間煮詰めた「伊達の旨塩」を使用。蔵王産ミルクのこくや甘みと塩気のバランスにこだわり、海藻から抽出した色素で淡い青色に仕上げた。

 パッションフルーツは、芳醇な香りと爽やかな酸味が特長。種のプチプチとした食感も楽しめる。

 レシピ開発には、震災の復興支援を縁に交流を続ける小田急ホテルセンチュリーサザンタワー(東京)のシェフパティシエらが協力した。新型コロナウイルス禍で互いに行き来することが難しい中、オンラインで会議と試作を重ねて完成にこぎ着けた。

 今後も女川の「色」をテーマに、ジェラートの種類を増やす予定。身近な果物や野菜を素材にしようと検討している。

 8月は古里への帰省客も多い。開発に携わった青年部副部長の奥津圭祐さん(40)は「里帰りした方たちにも、新しくなった街並みを眺めながらジェラートを食べてほしい」と話す。

 ジェラートは、JR女川駅前のテナント型商業施設「シーパルピア女川」に入るピザ店「IL GABBIANO(イル・ガッビアーノ)」と、水産業体験施設「あがいんステーション」で販売している。

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