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石巻市民の「第九」、来秋復活 合唱団100人を募集 30日まで

解体前の旧石巻市民会館で開かれた「第九」の合唱コンサート=2011年2月27日

 石巻市民による合唱団がベートーベンの交響曲第9番(第九)を歌い、東日本大震災からの復興を発信する「復活の第九-第1回石巻第九」が来年11月26日、市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で開かれる。主催する実行委員会が今月30日まで参加者を募集している。

 市民合唱団による第九の披露は2005年5月、同年4月の1市6町合併を祝って住民有志が実施。11年2月にも合併5周年を記念し、老朽化で建て替えが決まっていた旧市民会館で開かれた。

 昨年4月に旧市民会館の後継施設となる市複合文化施設が開館。復興した姿と支援への感謝を伝えようと、市や市民交響楽団、市の復興支援を続ける「林田順平商店」(堺市)などが企画し、実行委を組織した。

 斎藤正美市長は8月29日の定例記者会見で「参加する市民が一つになり、全世界や震災で犠牲になった方々に届ける思いで取り組んでほしい」と語った。

 合唱団の参加資格は15歳以上か小学5年生以上の親子。定員は約100人。練習日は11月から毎月第1、3土曜日の午後2~4時。全27回のうち15回以上に参加することが条件。参加費は1人3000円、親子の場合は1組5000円。

 仙台市在住の作曲家石川浩さんが合唱を指導する。本番は関西フィルハーモニー管弦楽団(大阪府)の首席指揮者の藤岡幸夫さんが指揮し、市民交響楽団を中心にしたオーケストラが演奏する。

 連絡先は市教委内の実行委0225(95)1111内線5003。

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