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水産業の戦力に みやぎ漁師カレッジ開講、4人参加 「夢かなえる」

12月までのプログラムに参加する4人の研修生

 地域の水産業、沿岸漁業を担う人材育成と定着を目的とした「みやぎ漁師カレッジ」(県、公益財団法人県水産振興協会主催)の開講式が1日、石巻市渡波の県水産技術総合センターであった。

 県内在住の27~60歳の男性4人が参加。県水産林政部の長谷川新副部長が「これまで35人がカレッジを卒業している。皆さんも水産業の新たな力になることを期待している」とエールを送った。

 研修は宮城の水産業や水産関係の諸制度などを学ぶ座学から始まる。その後は石巻市や七ケ浜町を中心に、定置網漁や養殖業のノウハウを習得するという。

 研修生の西條陽盛さん(27)は、石巻市北上町十三浜で、家族とワカメ養殖に従事する。船舶操縦の免許取得が目的で「他にも得られるものがあるはず。将来のことを考え、しっかり勉強したい」と意気込む。

 亘理町在住の菅原克彦さん(48)は不動産業からの転身。「幼い頃に抱いた夢をかなえるチャンス。ホヤ、ワカメ養殖に興味があるので現場を心待ちにしている」と話した。

 漁師カレッジは2017年度にスタート。6年目を迎えた本年度は参加者のニーズなどに応え、長期研修(6~12月)から第1期(6~9月)と第2期(9~12月)に分けて実施する。前期には2人が参加した。

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