魅力ある図書館つくろう 利用者増やす工夫学ぶ 矢本二中
読書の秋を迎え、生徒が足を運びたくなるような学校図書館をつくろうと、東松島市矢本二中(生徒343人)の図書委員会(24人)は2日、元東松島市図書館長の菅原優子さんを招いて、魅力ある図書館づくりについて話を聞いた。
菅原さんは、魅力ある図書館づくりのポイントとして(1)図書館力を高める(2)発信力をアップする-の2点を強調。「図書室にある要素、素材、活動する人、本の並び方、見せ方、レイアウト、装飾、貸し出しルールなど全てがアップすると機能的になり、いい学校図書館になる」と語った。
グループワークで図書館力と発信力を向上させる活動について考えさせた後の発表では、図書館力を高める取り組みとして「人気のありそうな本を取りやすい所に置く」という内容を「すごくいいアイデア」と称賛。「飾り付けの作成」という提案には「季節感あふれる図書室にするのにいいですね」と褒めた。
菅原さんは「新刊や部活、推し本、作家といったコーナー作りが図書館力アップへすごく大事なポイント」と助言した。発信力では、学年の棚に普段手に取らない本を期間限定で置く「出張図書コーナー」を設けることなどを勧めた。
同校の図書室には6500冊の蔵書がある。図書委員長の阿部一青(いちはる)さん(3年)は「日常生活に本が関わっていくように、もっともっと多くの人に利用してもらえるような妙案を考えていきたい」と話した。