キムチにラーメン、グミ、ジュース…満腹必至の韓国スーパー 【特集】韓国がチョアヨ!
ステイホーム中に韓国のドラマや映画を見て、韓流にはまった人も多いのでは。気軽に渡韓できなくてうずうずしているヨロブン(皆さん)、まずは仙台でさまざまな韓国文化に触れてみてはオトセヨ(いかが)。韓国語が分からなくても辛い食べ物が苦手でも、ケンチャナヨ(大丈夫)!
圧倒的な品ぞろえが魅力 Yesmart仙台店
東京の新大久保をはじめ全国に約15店舗を展開する韓国スーパー「Yesmart」は、圧倒的な品ぞろえが魅力。今回は宮城県内2店舗のうち仙台店(仙台市青葉区栗生)で見つけた気になる商品をピックアップして紹介する。
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多彩なアイテムが所狭しと並ぶ店内を、韓国・済州島出身の金(キム)ナリ店長が案内してくれた。まずは定番のキムチをチェック。白菜をはじめ大根、ネギ、ニラなど豊富なラインアップが自慢だ。中でもからし菜の苦みを生かした「ガッキムチ」(842円)は“一度ハマったら癖になる”独特の風味が特徴。他の野菜に比べ、熟成度合いで味が最も大きく変わるという。
発酵の進んだキムチがお好みなら、袋がパンパンに膨れたものを選んでみて。「韓国ではチゲ鍋やチャーハンなどに使います。うまみがたっぷり出ておいしくなりますよ」と金店長。じっくり1年熟成させたキムチも扱う。
菓子コーナーでは引き続きグミが人気。おにぎり形のグミの中にコーラソースが入った「サンギミゼリー」(162円)は、マシュマロのように軟らかな食感が楽しい。
同じくキュートな見た目で選ぶなら、クリアなパッケージが涼しげなOKFのスパークリングジュースがお薦め。アロエやグリーンアップルなど8種(各130円)あり、SNS映えも期待できそうだ。
インスタントラーメンの売れ筋は、チーズソースがまろやかな「リアルチーズラーメン」(156円)と、濃厚な魚介スープにもっちり食感のノンフライ麵がよく合う「カニラーメン」(189円)。もちろん激辛好きを満足させる商品も充実している。
手料理で本場の味を楽しみたい人は、手軽なタブレットタイプのだしや1本で味が決まるソースなど便利な調味料を手に入れて活用してみてはいかが。
併設ショップもあります
<K-COS>
トレンドを押さえたアイテムをそろえる韓国コスメのセレクトショップ。1枚ずつ購入できるシートマスクが人気。
<YES CHICKEN>
キンパやチヂミ、ヤンニョムチキンなどが味わえる韓国料理店。季節限定メニューもある。テイクアウト可(一部除く)。
<仙台店>
仙台市青葉区栗生6-5-6
TEL022-392-9080
営/10:00~20:00
※YES CHICKENは19:00まで(LO18:30)
休/無休
<大河原店>
大河原町新桜町2-12
TEL0224-87-8091
営/10:00~20:00
休/無休
食べるのがもったいない! SNSで人気のアンフラワーケーキ Serendipity
韓国発のグルメやファッションは写真映えを意識したものが多い。まるで本物の花がのっているような映えスイーツ「アンフラワーケーキ」もその一つ。韓国で2015年ごろに登場して大ブレイクし、日本でもここ数年、SNSで注目されている。
アンフラワーケーキの「アン」は白あんのこと。米粉と水、砂糖だけの生地を蒸したケーキ「ソルギ」の上に、食紅などで着色した白あんを花びらに見立てて絞り、形作った花を飾る。
泉区の伊藤郁美さんは「グルテンフリーで卵も使わないところが気に入って」、17年に韓国で講師の資格を取得し、19年に自宅で教室「Serendipity」を開いた。
アンフラワーケーキの土台の米粉は日本で主流の「乾式」ではなく、しっとりとした韓国伝統の「湿式」。白あんは水分が少なくて発色がいい韓国製を使う。日本では気軽に入手できない食材が多いものの、「全て天然素材でケーキの甘さも脂質も控えめ。子どもはもちろん、大人にとっても安心です」と伊藤さん。彩りやデザインなどでオリジナル性を追求できるのも魅力で、白あんを絞るための口金は80種類ほど持っているそうだ。
伊藤さんの作品はInstagramで公開している。レッスンの予定を告知することもあるので、チェックしてみては。
<伊藤郁美さん>
大好きな俳優が出演するミュージカルを見るためによく行っていた韓国でアンフラワーケーキに出合った。日本各地に講師がいるが、作風はそれぞれ。伊藤さんの作品が気に入って遠くから習いに来る人が多く、オーストラリアでオンライン受講した人もいる。自宅レッスンは女
性限定。1dayレッスンは3時間ほどで7000円。講師の資格取得も可能。問い合わせやレッスンの申し込みはメールで。
777kurukuma777@gmail.com
合同会社を設立 10月にイベント開催 Gaja-Go
韓国コスメを扱う美容メーカー代表の遠藤あやさんと人気韓国料理店「扶餘(プヨ)」を営む李晳遠(イ・ソグォン)さんが、日韓の文化をつなぐ架け橋となるべく合同会社を設立。美容やグルメといったさまざまな情報をSNSで発信するほか、韓国語教室やK-POPダンスのワークショップなどを開いている。
10月22日㈯・23日㈰には仙台市と光州広域市の姉妹都市提携20周年を記念した「日韓文化交流フェスティバル」を勾当台公園市民広場で開催。両国の文化に触れられる多彩な体験型イベントを用意する。
大学の枠を越えて交流 語学力もアップ SIJAK
SIJAKは、主に宮城県内の大学生が集まる日韓交流サークルだ。企画メンバー9人を中心に、勉強会や食事会などを定期的に開いている。参加者の多くはK-P O P好き。勉強会は初心者も楽しめるようにクイズを用意したり、誰でも参加できるオンライン交流会を企画したりとさまざまな工夫を重ねる。「学校の授業だけでは気付かないような発見があって、とても楽しい」と、サークル代表で東北大4年のイ・スンミンさん。「コロナ禍で減ってしまった対面活動をもっと増やしたい」と意気込む。
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(河北ウイークリーせんだい 2022年9月8日号掲載)