「ど根性ひまわり」縁に交流を 兵庫で種普及 石巻市長に活動報告
兵庫県で東日本大震災の被災地支援活動をする森田和彦さん(57)=三木市=が22日、石巻市役所を訪れ、斎藤正美市長に同県高砂市の都倉達殊(たつよし)市長から預かったメッセージなどを手渡した。
森田さんは震災後の石巻で津波に負けず開花した「ど根性ひまわり」の種を県内に広めながら、被災地の思いを伝える運動を行っている。防災教育の一環でヒマワリを育てた高砂市竜山中は、地域への種配布を企画。この取り組みに都倉市長が賛同し、2023年度から市を挙げて花を育てることにした。
森田さんは、高砂市の防災教育の取り組みを伝えて被災地同士の交流を深めようと石巻市を訪問した。市長メッセージは「ヒマワリの育成が被災地復興を願う心の醸成につながった」と成果をつづっている。
斎藤市長は森田さんに「復興した石巻をぜひ見に来ほしい」と都倉市長への伝言を託し、同市との交流に意欲を見せた。
竜山中は桃生中との交流授業を本年度計画しており、地域の将来や震災の記憶の継承などについて意見交換などを行う予定。森田さんは「震災の記憶は風化させてはいけない。南海トラフ巨大地震も予測されており、継続して交流し意見交換していきたい」と語った。