書道工芸をPR 「文房四宝まつり」22、23日開催 石巻・雄勝
石巻市の斎藤正美市長は3日の定例記者会見で、筆と硯(すずり)、和紙、墨の産地が集まって伝統工芸をPRする「第21回文房四宝(ぶんぼうしほう)まつり」を22、23の両日、雄勝地区の市雄勝硯伝統産業会館で開くと発表した。
まつりには「雄勝硯」の石巻市と「熊野筆」の広島県熊野町、「因州和紙」の鳥取市、「鈴鹿墨」の三重県鈴鹿市が参加する。旧雄勝町の町制施行50周年記念として1991年にスタートし、2001年以降は隔年持ち回りで開催している。
石巻市では12年以来で6回目。東日本大震災で被災し、再建された産業会館では初めての開催となる。当初は20年に開く予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で延期していた。
各産地の職人による実演や販売、製作体験のほか、プロ書道家や地元高校生による書道パフォーマンスなどがある。斎藤市長は「年月を超えてなお色あせることのない匠(たくみ)の技に触れてほしい」と語った。