閉じる

「本物」に触れて 仙台フィル、石巻で演奏 河南地区4小児童ら鑑賞

指揮体験コーナーでタクトを振る女子児童。指揮者の松元さんが横で見守る

 子どもたちに本物の音楽を体感してもらおうと、仙台フィルハーモニー管弦楽団のオーケストラコンサートが9月27日、石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)大ホールであった。河南地区の小学校4校の児童らがクラシックの名曲や行進曲などを鑑賞し、楽団員51人で編成するフルオーケストラの大迫力のサウンドを堪能した。

 仙台フィルのコンサートは石巻地区で初めて。市和渕小の和泉千佳子校長が完成した市複合文化施設でプロのオーケストラ演奏を河南地区の児童生徒に聴かせたいと文化庁に申請し、本年度「文化芸術による子供育成推進事業」文化施設等活用事業として実現した。

 この日のコンサートは和渕、広渕、前谷地、北村の4小から約600人が鑑賞に訪れた。前半は、楽器紹介や行進曲「星条旗よ永遠なれ」の演奏が行われたほか、各校児童1人と教諭の代表が仙台フィル指揮者の松元宏康さんの指導で指揮体験に挑戦した。

 広渕小6年の高橋龍牙君は「すごく緊張したけれど、楽しかった」と貴重な体験に満足した様子だった。

 後半は、ベートーベンの交響曲第5番「運命」より第1楽章をはじめ、美しいメロディーで魅了する歌劇の間奏曲、「サウンド・オブ・ミュージック」セレクションなどが披露され、情操を磨く音楽の世界に引き込んだ。

 和泉校長は「新型コロナウイルス禍で文化芸術を鑑賞する機会が減っている中、今回のコンサートは子供たちの心に響き、生き方のプラスにもなるのではないか」と話した。

 11月4日には、鹿又小、須江小、河南西中、河南東中の4校が鑑賞する。

関連タグ

最新写真特集

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告、休刊日などについては、こちらのサイトをご覧ください

ライブカメラ