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プロ野球ドラフト会議 日本製紙石巻の宮内投手、日ハム6位指名

前田監督(左)と握手を交わす宮内投手

 プロ野球のドラフト会議が20日、東京都内で開かれ、日本製紙石巻硬式野球部の宮内春輝投手(26)が日本ハムから6位に指名された。右横手投げ。最速152キロの直球が持ち味で、中継ぎとして2020年の都市対抗野球全国大会出場に貢献した。「クローザーとして活躍していきたい」と意気込む。

 スマートフォンに届いた友人からのメッセージで指名を知った。女手一つで育ててくれた母・和美さん(55)に電話で報告、涙を流しながら感謝を伝えた。

 1996年5月、千葉県旭市出身。多古高、明星大を経て2019年、日本製紙石巻に入社。右投げ右打ち。176センチ、75キロ。

 20日夜、工場近くのクラブハウスで記者会見した。日本ハムの印象を「いい意味で自由な野球をしている球団」と語り、「1軍で投げ、強気の姿勢を見せたい。無名の自分を拾ってくれた石巻に、活躍することで恩を返していきたい」と誓った。

 日本製紙からのプロ選手は2015年の松崎啄也(元巨人)以来、7年ぶり7人目で関係者も喜ぶ。

 宮内投手を指導してきた前田直樹監督は「どんな場面や展開でも表情を変えず強気の投球でいつもチームを救ってくれた。(日本製紙の)戦力として離れてしまうのは痛いが、おめでとうという言葉に尽きる」と祝福した。

 末武雄貴主将は「一度決めたことをやりきる実行力を含め、選手として刺激になることばかりだった」と話した。

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