女川原発差し止め訴訟 地裁結審、来年5月判決

「避難計画に実効性がないと明らかになると確信している」と語る原さん(左から2人目)

 石巻市の住民17人が東北電力に女川原発2号機(女川町、石巻市)の再稼働差し止めを求めた訴訟の口頭弁論が28日、仙台地裁であり、結審した。判決は来年5月24日。

 原告団長の原伸雄さん(80)は意見陳述で「広域避難計画は渋滞など多岐にわたる問題があり、改善や修正では対応できず設計ミスと言わざるを得ない。実効性のかけらもない」と指摘。「東北電は原発を扱う事業者としての責任感、(原発事故時に避難経路に設ける)避難退域時検査場所に要員を派遣するという計画の重要部分を担う責任感が欠如し、遺憾だ」と述べた。

 東北電側は、2号機は新規制基準適合性審査に合格し、事故が発生する具体的な危険はないと強調。広域避難計画は政府の原子力防災会議で合理性が認められており、「改善点があれば常に見直しをする。実効性がないとは言えない」と主張している。

 原告らは2019年11月、再稼働の事実上の前提となる県と市の地元同意の差し止めを求める仮処分を地裁に申請。地裁は20年7月に申し立てを却下し、仙台高裁は同10月、即時抗告を棄却した。

 女川原発は東日本大震災後、全3基が停止。東北電は2号機の安全対策工事を進め、24年2月の再稼働を目指している。

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