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ホヤ珍味でおにぎり 仙台駅限定、きょう発売 萌江さん「かむほどにうま味」

発表会で萌江さんがおにぎりを試食し味わいをPRした
ホヤの風味を生かしたほや酔明おにぎり

 石巻市流留の水産加工会社「水月堂物産」が製造販売するホヤの乾燥珍味「ほや酔明」を使ったおにぎりの販売が1日、JR仙台駅のコンビニで始まる。県産米と一緒に炊き込み、ホヤの風味を生かした味わいに仕上げた。新型コロナウイルス感染拡大の影響でホヤの需要が低迷する中、消費拡大と知名度向上につなげる。

 水月堂物産が米飯製造販売のボン・リー宮城(利府町)、コンビニ事業を手がけるJR東日本クロスステーションリテールカンパニー仙台支社(仙台市)と連携し開発した。県産ひとめぼれを使い、ほや酔明やホヤの切り身を加えて炊き込んだ。ホヤ本来の風味や味わいは生かしつつ、苦手な人にもおいしく食べてもらえるよう工夫を重ねた。

 30日にボン・リー宮城で発表会があった。「ほやドル」として活動する石巻市出身のシンガー・ソングライター萌江さんがおにぎりを試食し「口の中に入れた瞬間にホヤの風味が広がり、かむほどにうま味が出る。ホヤになじみがない人にもぜひ挑戦してほしい」とPRした。

 新型コロナの影響でホヤの需要は激減。東北新幹線の車内販売や土産物として1982年の発売以来人気を集めてきたほや酔明も、売り上げは5割減った。新たな市場を開拓しホヤの消費拡大を図ろうと、手に取ってもらいやすいおにぎりに着目。両社の協力を得て実現した。

 阿部壮達常務は「連携・協力することで素晴らしい商品ができた。困っている生産者のためにもホヤの消費拡大につなげたい」と話した。

 1個200円。仙台駅のコンビニ「ニューデイズ」や「ニューデイズキオスク」で販売される。

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