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県水産加工品品評会、121品を審査 最高賞に木の屋石巻、鯨肉の「イタリアンバーグ」

農林水産大臣賞に選ばれた木の屋石巻水産のイタリアンバーグ
味や商品の斬新さなどをチェックする審査員

 第47回県水産加工品品評会(県水産加工業協同組合連合会、県水産加工研究団体連合会、県主催)が24日、石巻市水産総合振興センターであり、最高賞の農林水産大臣賞に、木の屋石巻水産(石巻市魚町1丁目)の「イタリアンバーグ」が選ばれた。同商品は県を代表する水産加工品として秋の「農林水産祭」に出品される。

 品評会には石巻、女川、気仙沼、塩釜、多賀城の53社と県支援学校女川高等学園、気仙沼向洋高から計121品目が出品された。スーパーや百貨店の仕入れ担当者らが、味と商品の斬新さなどを審査し、21点が入賞した。

 農林水産大臣賞に輝いたイタリアンバーグは、クジラの霜降り部位(須の子)を使用した鯨肉100%のハンバーグの缶詰。セロリやタマネギのうま味を効かせた特製トマトソースを使用している。イタリア料理店「アル・ケッチァーノ」(本店・鶴岡市)の奥田政行シェフが監修した。

 木の屋の木村優哉社長は「数ある中から選んでもらい光栄。食べやすく、誰にでもなじみのある料理にしているので、石巻のクジラ文化を身近に感じてもらいたい」と話した。

 西川正純委員長(宮城大理事・副学長)は「消費者は見た目や味のほか、SDGsも意識している。都市部と地方で求めているものも変わるので、この2点も商品に生かしてほしい」と話した。

 入賞した加工品は2月にJR仙台駅で開かれる「みやぎ水産の日まつり」で販売される。

 石巻地方のその他の入賞品は次の通り。

▽水産庁長官賞 
 牡蠣のリッチフレーク(末永海産) 
 ホタテチャウダー(ヤマナカ)
▽県知事賞 
 かきキムチ(ヤマサ正栄水産) 
 漁師のこだわり味付けほやシリーズ「ほや味噌漬け」(ワタキ水産)
▽県水産林政部長賞 
 赤魚黄金漬け(ヤマサコウショウ) 
 「塩にこだわったら美味しく減塩できちゃいました」シリーズ さば味噌漬(カネシン)
▽県漁協代表理事組合長賞 
 三陸産 さくら真鱈フライ(布施商店)
▽県商工会議所連合会長賞 
 かき酔明 小箱(水月堂物産)
▽日本チェーンストア協会東北支部長賞 
 酢漬けほや(マルキチ阿部商店)
▽仙台市中央卸売市場卸売人協会長賞 
 鯖刺(カネセ及川水産)
▽特別賞(県水産加工研究団体連合会長賞) 
 ほや茶漬けの素(県支援学校女川高等学園)

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