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災害時に駐車場開放 東松島市といしのまき農協、協定 高台の施設に200台

協定を結んだ松川組合長(左)と渥美市長

 東松島市といしのまき農協は16日、大規模災害発生時の支援協力に関する協定を結んだ。いしのまき農協は地震などの災害時、所有する東松島カントリーエレベーターの駐車場を避難車両の一時避難場所として提供する。

 市が避難場所の提供などに関する協定を民間と結ぶのは10例目。カントリーエレベーターは大塩地区にあり、今回の協定で約200台の避難が可能になる。

 昨年3月の福島県沖地震で津波注意報が出された際には多くの車が内陸へ向かい、カントリーエレベーター近くにある市鷹来の森運動公園周辺の道路も渋滞が起きた。同5月に県が最大級の津波浸水想定を公表したことなどを受け、市は車避難を盛り込んだ津波避難計画の改訂を進めている。

 協定の締結式が市役所で開かれ、渥美巌市長は「避難時の渋滞を避けるには駐車場がないとどうにもならない。駐車場をお借りして市民の生命と安心安全を守りたい」と述べた。

 いしのまき農協の松川孝行組合長は「東日本大震災から12年がたち、昨年までの3年、大きな地震が立て続けに起きた。今回協定を結んだ駐車場への避難に加え、協定の内容をさらに実のあるものにしていきたい」と語った。

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