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石巻青果・2024年取扱高 過去最高196億円、猛暑で単価高に

納会で手締めをする石巻青果の社員ら

 石巻青果花き地方卸売市場(東松島市赤井)の青果部は29日、2024年の取引を終了した。年間の取扱量は前年比3.49%減の5万8997トンで、24年ぶりに6万トンを下回った。金額は単価上昇効果で過去最高の196億8849万円(4.24%増)を記録し、同社が目標に掲げる年度の総取扱金額200億円に迫った。

 野菜は数量が3.03%減の4万2328トン、金額が3.27%増の120億4469万円だった。果実は数量が4.65%減の1万6669トン、金額が5.79%増の76億4379万円だった。

 ともに猛暑の影響で数量が減り、単価が高まった。野菜は6.74%増の285円で、果実は11.14%増の459円。12月は特に高単価で、キャベツは2.5倍、ピーマンは1.9倍で取引された。

 果実はサクランボが6月の高温で収量が半数以下に落ち込んだ。秋果実のカキは、暖冬の影響で大量発生したカメムシ被害で収量が8割に減少。単価は2~3割ほど上がった。

 菊池和彦社長は納会で「天候異変や物流コストの高騰など難題が多々あった一年だったが、200億円に届く金額実績は社員の努力の結果だ」とねぎらった。

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