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石巻、東松島・2025年選挙 4月に市長選実施 市議選、市議補選も

 石巻地方では今年、石巻、東松島の両市で任期満了に伴う市長選が実施される。石巻市は現職が立候補を表明。東松島市は現職も含め、出馬の動きは表面化していない。石巻市議補選(欠員2)、東松島市議選(定数16)もあり、いずれも日程は4月20日告示、27日投開票。参院選宮城選挙区(改選数1)と知事選も控える。

石巻市

■石巻市長選 斎藤氏2選出馬表明

 現職で1期目の斎藤正美氏(70)は、昨年の市議会12月定例会一般質問で立候補の意思を示した。報道陣の取材に「目標に向かって頑張ってきたが道半ば。2期目を目指したい」と語った。出馬を表明したのは斎藤氏のみだが、対立候補擁立に向けた動きもある。

 斉藤氏は2021年の前回選挙で、新人4氏の争いを制して初当選。新型コロナウイルスのワクチン接種を推進し、地域経済の活性化を図る割り増し商品券発行などを進めた。東日本大震災からの復興では、国の財源を活用したハード整備事業が22年度で完了した。

 少子化や人口減少対策を最重要課題と位置付け、15歳までだった医療費無償化の対象を18歳までに拡大。「働く場を確保し子育てしやすい環境にする。住みやすい街をつくることが人口減対策になる」と強調する。

 財政の健全化も目指すが、復興事業で整備した公共施設の維持費や教育施設の老朽化対策費などがかさむ。震災のソフト事業の推進も引き続き求められる。

■石巻市議補選 複数人立候補か

 欠員2の石巻市議補選は、2022年の前回市議選に立候補した元議員や新人ら複数人が立候補に向けて準備を進めている。今後、動きが活発化する見通し。

 定数は30。市議補選当選者の任期は現市議と同じ26年5月まで。

東松島市

■東松島市長選 現職渥美氏、明言せず

 東松島市長選で、2期目の現職渥美巌氏(77)は態度を明らかにしていない。現時点で立候補の動きは表面化していない。

 渥美氏は東松島市出身、石巻商高卒。旧矢本町職員を経て、1995年から県議を連続6期務めた。2017年の市長選で前市議の新人2氏を破り初当選。21年に無投票で再選した。進退については昨年9月の定例記者会見で「1月ごろの判断になる」と述べていた。

 2期目の公約に掲げた道の駅が昨年11月、三陸沿岸道上り線矢本パーキングエリア(PA)隣接地に開業した。下り線PAとの連絡歩道橋整備も目指す。航空自衛隊松島基地の立地に伴う交付金を活用し、本年度は学校給食費の半額補助を導入。新年度は補助を3分の2に拡大する方針。

■東松島市議選 定数2減、16に

 定数が2減し16になる東松島市議選は、現職で旧鳴瀬町議を含め通算15期の滝健一氏(82)が任期限りでの引退の意向を示す。取材に対し「常識的にこの年齢で出馬はできない」と語った。他に現職1人が引退を検討している。現時点で新たな立候補の動きは判明していない。

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