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異国体験、自分の力に カタール派遣の女川中生6人帰国 町長に成果報告

須田町長(右)にカタールでの思い出を語る女川中の生徒ら

 女川町の東日本大震災からの復興を後押しした中東のカタールに町の事業で派遣されていた女川中(生徒109人)の生徒6人が27日、町役場を訪れ、須田善明町長に帰国を報告した。

 派遣期間は20~25日の6日間。1、2年生6人と教職員ら計11人が在カタール日本大使館や町に支援金を助成した基金団体を訪問し、これまでの支援への感謝を伝え、現在の復興状況を説明した。

 男子校や女子大も訪れ、現地の若者たちとも交流した。生活や文化の違いを学び、25日に女川に戻った。

 2年の目時仙太郎さん(14)は「町を代表する獅子振りやサンマなどに関心を持ってくれたのがうれしかった。カタールは車社会で、車線の数が日本の倍あって驚いた」と振り返った。

 生徒一人一人から感想を聞いた須田町長は「日を追うごとにたくましくなっていると報告は受けていた。現地で得た成功や失敗の経験を力に変えて、自分たちの今後に生かしてほしい」と語った。

 カタールは町の大型冷凍庫「マスカー」の建設に約20億円、女川小中の新校舎整備に10億円援助した。町は今後、2年に1度のペースで生徒を派遣していく。

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