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復元船と常長、カードに 学生がデザイン クイズラリー参加者に配布 サン・ファン館

クイズラリー参加者に配布するホログラムカード

 石巻市渡波の県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)は25日、慶長遣欧使節団の復元船「サン・ファン・バウティスタ号」と支倉常長を描いたオリジナルのホログラムカードの配布を始めた。1000枚限定で、館内で実施するクイズラリーの参加者に提供する。

 カードの大きさは縦8.8センチ、横6.3センチ。両面で、それぞれに復元船の写真と常長のイラストを描いた。復元船は昨年12月にライトアップした際の写真を活用。光の反射でキラキラ見えるホログラム加工を施した。

 常長のイラストと両面にあしらったフレームのデザインは、仙台デザイン&テクノロジー専門学校(仙台市宮城野区)の学生から募集。1~3年生計19人から応募があり、同館職員の投票でデザインを決めた。

 常長のイラストは1年の大門瑞歩さんの作品が選ばれた。マンガ風のタッチで常長と猫、犬などの動物を描き、ポップに仕上げた。フレームのデザインは1年の湯沢優心さんの作品を使用した。

 クイズラリーの問題はバウティスタ号や常長にまつわるもので、館内を回りながら3択問題を4問解く。正解、不正解を問わず、全問に挑戦するとカードがもらえる。

 企画した同館の学芸員中沢希望さん(35)は「博物館をくまなく見て回るのは大変。友人や家族と楽しみながらクイズラリーに参加し、展示をじっくり見てほしい」と話した。

 同館と同校は本年度、昨年10月のリニューアルオープンを記念し、共同プロジェクトを展開。ホログラムカードの制作の他、ポストカードのデザインや朗読劇の脚本作成など4事業に学生が協力した。

 クイズラリーは参加費無料。入館料は一般500円、高校生以下無料。連絡先は同館0225(24)2210。

お知らせ「仙台デザイン&テクノロジー専門学校と共同プロジェクト」 - サン・ファン館

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