閉じる

交流促進、住みよい地域へ 住民自治組織「釜・大街道まち協」、設立 行政と連携

設立総会であいさつする大崎会長(奥右)

 石巻市釜・大街道地区の住民らが29日、住民自治組織「釜・大街道まちづくり協議会」を設立した。行政と連携して事業を展開し、世代間や地区内の交流を促進しながら住みよい地域づくりを目指す。

 同地区には昨年9月時点で、約7000世帯、約1万4000人が暮らす。協議会の設立準備会が昨年7月に発足し、計6回の会議で規約や事業計画などを検討してきた。

 設立総会が市防災センターであり、会長には準備会の大崎和雄会長(77)=下釜三軒屋町内会長=が選任された。大崎会長は「これまで以上に皆さんと協力し、釜・大街道地区全体の連携が図られるように努めていく」とあいさつした。

 地区は11町内会で構成。協議会には住民のほか、市社会福祉協議会や釜小、大街道小が参加する。2025年度は交流事業や敬老・福祉イベント、地区の歴史・文化や地元企業に理解を深める事業を展開する考え。地区だよりの発行やまちづくりの先進事例を学ぶ研修も予定する。

 斎藤正美市長は祝辞で「地域での人と人との結びつきが薄れ、相互理解と絆の強化が求められている。地区内や行政との連携へ役割を果たしてほしい」と述べた。

 設立は12地区目。市内では昨年12月、11地区目の「石巻中央地区まちづくり協議会」も設立された。25年度は夏祭りや地区内合同の清掃活動、敬老事業などを実施する方針。

関連リンク

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ