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大沢南部神楽 石巻・北村小で引き継ぎ式 6年生、最後の演舞 後輩を激励

引き継ぎ式で、これまでの成果を披露する6年生
引き継ぎの証しとして6年生(右)から扇子を受け取る5年生

 石巻市河南地区に伝わる「大沢南部神楽」の伝承に取り組む同市北村小(児童50人)で7日、神楽の引き継ぎ式があった。児童や大沢南部神楽保存会のメンバーらが見守る中、3月に学びやを巣立つ6年生8人が、伝統継承への思いを5年生5人に託した。

 引き継ぎ式で6年生は、保存会の太鼓に合わせてこれまでの練習成果を披露。伝承のシンボルとして、5年生へ扇子を手渡した。受け取った扇子で5年生も神楽を舞った。

 6年生を代表して相沢朱蓮(しゅれん)さん(12)は「北村小の伝統を頑張って引き継いでください」と後輩を激励。星名駿さん(12)は「一から教えてもらい、上手に踊れるようになった。これからも伝統を胸に頑張っていきます」と保存会メンバーへの謝辞を述べた。

 5、6年生は16日、地元で行われるJA健康教室に出演する。6年生は最後の演舞で、5年生は初の大舞台となる。5年生代表の松橋絢音(あやね)さん(11)は「6年生に教わったように、体を大きく動かして踊りたい」と抱負を語った。

 保存会の高橋保芳会長は「6年生からは後輩への力強い激励、5年生からは、頑張ります-という頼もしい言葉をそれぞれ聞くことができ、素晴らしい引き継ぎ式だった。それぞれ次の出演まで、もうひと踏ん張り(練習を)お願いしたい」と語った。引き継ぎ式では、保存会から北村小へ練習用の扇の寄付も行われた。

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