閉じる

最大瞬間風速、女川で28.7メートル 石巻27.8メートル 強風、きょうも警戒

強風で田畑の砂が舞い上がり、空がかすんで見えた東松島市矢本地区=13日午前11時30分ごろ
強風でビニールが破れたハウス=石巻市広渕、読者提供

 石巻地方は13日、三陸沖で発達した低気圧の影響で西高東低の冬型の気圧配置が強まり、朝から強風に見舞われた。

 仙台管区気象台によると午後4時現在、最大風速は石巻市で18メートル(午後1時33分)、女川町で16.1メートル(午前9時17分)を観測した。最大瞬間風速は石巻が27.8メートル(午後0時53分)、女川が28.7メートル(午前9時15分)だった。

 JR東日本東北本部は、強風の影響で計画運休を実施。仙石線の高城町-石巻、石巻線の石巻-女川、仙石東北ラインの仙台-石巻などの区間で終日、運転を取りやめた。14日は始発から通常運行を予定するが、運休や遅延が発生する可能性があり、運行情報に注意するよう呼びかけている。

 石巻市広渕では農業用ビニールハウスのビニールが破れる被害もあった。

 気象台によると、強い冬型の気圧配置は14日も続く見込みで、西の風が吹く。県東部で予想される最大風速は陸上、海上ともに18メートル。15日になると風は弱まる見通しという。

書類、一部吹き飛び紛失 県東部保健福祉事務所

 県東部保健福祉事務所は13日、指定難病医療受給者証の更新に関する書類が強風で飛ばされ、紛失したと発表した。

 石巻市あゆみ野5丁目の県石巻合同庁舎で同日午前10時50分ごろ、職員1人が紙ひもで縛った書類12束を台車に乗せ、敷地内の廃棄物保管場所に運んでいたところ、強風にあおられて台車が倒れ、書類の一部が風に飛ばされた。

 同事務所は敷地内外で書類を捜し、一部を回収した。紛失した数は分かっていない。今後、紛失書類の特定を進め、判明し次第、申請者に謝罪する予定。

 書類は石巻保健所で2019年度に申請を受け付けたもの。内訳は特定医療費支給認定申請書、保険証、住民票などの写しで、氏名や住所、電話番号などが記載されていた。保存期間の5年が過ぎたことから廃棄処分する予定だった。

 同事務所疾病対策班は「二度と起きないよう対策を講じ、重要な情報を適正に管理するよう徹底していく」とコメントした。

関連リンク

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ