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お点前上手にできるかな 園児、保護者に振る舞い 石巻・穀町幼稚園

自分で入れたお茶を保護者に振る舞う園児たち

 石巻市山下町1丁目の認定こども園「穀町幼稚園」(園児97人)で14日、1年間茶道の作法を学んだ年長児34人がお茶をたて、保護者に振る舞った。

 園児たちは、緊張した表情で茶せんを使って薄茶をたてた。保護者の前に運び、飲む前に「お点前頂戴いたします」と言っておじぎをすることや、茶わんを2度回すことなどを教えた。

 保護者は教わった作法にならってお茶を味わい「おいしい」などと感想を伝えていた。

 荒木稀生(まお)ちゃん(5)は「上手にいれられた。飲んでもらえてうれしい」と話した。母親の恵理さん(44)は「おいしかった。普段とは違うかしこまった表情が見られてうれしかった」とほほ笑んだ。

 茶道教室は2008年に始まった。卒園生で茶道裏千家の助教授大森宗憲さん(55)を講師に、5月から計7回、教室を開き、園児たちがお茶や和菓子を味わったり、茶せんを使ったりして伝統の茶道文化に触れている。

 大森さんは「相手を思ってお茶をたてることで、思いやりの気持ちを育んでほしい」と期待した。

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