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兵庫知事パワハラ、過言ではない 「不適切な叱責」百条委の総括案

 取材に応じる兵庫県議会百条委員会の奥谷謙一委員長=27日夜、兵庫県庁

 斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会調査特別委員会(百条委)の報告書総括案が27日の非公開協議でほぼ固まった。「パワハラと言っても過言ではない不適切な叱責があった」とし、文書内容は「一定の事実が確認された」とした。関係者が明らかにした。3月3日に再び協議し、4日の百条委で最終報告書として示す日程が検討されている。

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 斎藤氏に対し「県の混乱と分断を一刻も早く解消すべく県民に説明責任を果たすことを強く申し入れる」と求める文言も盛り込む。奥谷謙一委員長は「協議は大詰め、最終段階に来ている。表現の仕方など意見が分かれているところもあるが、方向性の意見はまとまった」と記者団に述べた。

 報告書案を巡っては維新の会が、パワハラについては司法の判断に委ねるべきだと主張していたが、複数の県議が百条委の非公開音声データを漏えいするなどした問題への批判を踏まえ他会派に譲歩。一部意見として付記していた維新の主張内容が前回削除された。

 27日は告発文書を公益通報と扱わなかった県の対応も議論した。

共同通信

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