「ネガティブな状況を
楽しむ」
地域で輝く社会人の
生き方マインド
株式会社SKホールディングス
「ちょっと無理して  地域を元気に  地球を元気に」をコンセプトに掲げ、環境ビジネス・社会課題解決事業を展開する会社の社長、若手社員に取材した。
社長はこの時代に無理を強いるのか。若手社員は日々どんな気持ちで働いているのか。会社が学生に求めているものは一体何か。
ホームページからは、新しいものを創り出すことに力を入れているように伺えるグループが何を目指しているのかなど、学生として気になることを切り込んでいく。
私たちが取材しました!
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東北学院大学
大内 花音
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東北学院大学
佐藤 尚輝
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東北学院大学
松原 悠宇
代表インタビュー
掛け算で広がる
地域企業の在り方
SKグループ代表の齋藤孝志さんは、父親が創業した株式会社サイコーに20歳の時に入社し、36歳で代表取締役に就任。現在は4つの企業からなるSKグループの代表を務めている。
サイコーは「トラック1台でのちり紙交換」から始まり、顧客のニーズに合わせ、回収する廃棄物の種類を増やすことで業績が拡大。企業グループの形成につながった。SKグループでは古紙リサイクルを中心とした事業に加えて地域社会の課題解決のための新規事業創出を行っている。

齋藤さんは「これからは廃棄物やリサイクルの領域にこだわらず、今まで培ったリソースを生かして広い分野での事業活動を見据えている」と語る。
地域貢献を強く意識しており、事業と社会貢献を経営の両軸に据える。「中小企業はただ事業をやるだけではなく、企業が地域に存在する価値を出していかなければならない。地域から必要とされなければ存在価値はなく、地域の課題解決を事業として続けるビジネスモデルを作っていく」と意義を強調した。

将来の展望について、経営者としてのマインドを尋ねた。「中小企業1社で何かを成し遂げるのはかなり難しくなってきている。これからは企業同士の掛け算が広がっていき、ある事業を成功させたいと思った時に誰と組むかをフラットに考えるべき」と答えた。
株式会社SKホールディングス
代表
齋藤 孝志さん (48)
(さいとう・たかし)
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20歳の時に株式会社サイコーに入社。2012年36歳で代表取締役に就任。現在はSKグループ代表。仙台市出身。
SKグループのホームページに掲げている「ちょっと無理して」というキーワードには、「地球や地域のために」ということはもちろん、個人や会社が成長する際にも、ちょっと無理をしなければいけないという意味が込められているという。「ちょっと無理をすること」は成長を促す大切な言葉として位置づけられている。

就活生へのアドバイスも聞いてみた。「就活をネガティブにとらえる人が多いが、ネガティブ要素は避けて通れないもので、そうした状況を楽しむ気持ちでいることが大切。いい所をどんどん伸ばして欲しい」と心強い言葉をかけてくれた。
若手社員インタビュー
好きや得意を
仕事にしたい/
でも可能性狭めないで
高橋あさみさんは現在入社2年目で人事広報部を担当している。新卒採用のインターンシップの企画運営、イベントの運営、採用インスタグラムの運営など幅広い業務を行っている。仕事内容について満足感は高いようで「1年目から大きな仕事を任してもらえるのは、得意分野に昇格でき、自分の成長につながるからこそやってみた方がいいというモチベーションになる。イベントの運営を通じていろんな立場の人と話す機会があり、新しい働き方を知った」と話していた。

入社後のギャップについて社風や仕事内容から尋ねた。「入社前にインターンシップに参加した際は実際の現場での会社のリアルが聞き出しやすかった」と振り返り、社員がとても楽しそうに働いていた様子が印象的だったという。入社後は「新しいことをやってみたい人にたくさん出会い、その人たちが自分の仕事に誇りを持っていた」ということに気づき、その環境が自分自身の頑張りにつながっているという。仕事内容も入社1年目から裁量の多い仕事を任せてもらえ「驚きとギャップがあった」と強調する。
株式会社SKホールディングス
人事広報部
高橋 あさみさん (24)
(たかはし・あさみ)
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東北学院大学文学部総合人文学科卒。2022年株式会社SKホールディングス入社。現在入社2年目の人事広報部担当。仙台市出身。
就活の先輩として、働き方を決める際に大切なポイントを聞いた。「好きや得意を仕事にできるといい。好きなことを仕事に生かせるのは働く原動力になり、自分で形にする作業ができるのは楽しい」と就活生にアドバイス。一方で「自分の可能性を狭めないことが大切」とも指摘する。「やりたいことばかりやるのではなく『本当にこれだけは何回挑戦してもだめだった』と言えるくらい挑戦してから、苦手にしてほしい。絶対にこれがいいと決めるより、自分の興味や得意の幅を広げておくことが大切だ」と教えてもらった。
集後記
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東北学院大学 2年
教養学部 地域構想学科
大内 花音
初めて学生記者として企業へ取材をしてみて、企業の方と話すことにとても緊張感があったが、企業の方々に温かく迎えていただき、とても楽しく取材をすることができました。私は、SKホールディングスの若手社員の方と話をしてみて、自分のやりたいことや好きなことを仕事に生かして、楽しく働く姿がとても印象に残りました。ただ楽しいだけでなく、会社や地域の人のために、社員全員で一生懸命になれることが自身の成長と会社や社会の未来への貢献につながっているのではないかと思いました。その中で、自分自身と照らし合わせて考えたときに、自分にとっての働き方ややりがいとは何か深く考える機会になりました。
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東北学院大学 1年
情報学部
データサイエンス学科
佐藤 尚輝
自分が仕事に就く日が迫っている、と漠然と焦燥感を抱く中で企業取材をさせていただきました。取材では、自分が質問する時や返事を自分なりに言い換えて確認する時を通して、働くことに対しネガティブな思考でばかりいる自分に気付かされました。そんな中、齋藤社長から学生に向けた言葉として「ネガティブは避けて通れない、雨が降ることと一緒だから楽しんでしまいましょう」といただきました。また、若手社員の高橋さんからは、「今のうちに知っとかなきゃ、と学校からも急かされるが、合わなければ他もある。学生時代の感覚で狭めないで」といただきました。私は、今できることをしっかり努めたいと思います。そう考えると、またまた焦りそうですが、楽しんでいきたいです。
取材のお時間を用意してくださった齋藤社長、高橋さんありがとうございました。
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東北学院大学 2年
経営学部 経営学科
松原 悠宇
大人との交流の場が少ない私は、企業の代表の方と話すことは初めての経験で、とても緊張していました。そんな中、代表である齋藤孝志さんと人事の高橋さんが温かく迎えて下さり、とても良い雰囲気で取材に臨むことができました。
最初に思った事はオフィスがカッコいいということです。オフィスなんて気にしないという人もいると思いますが、個人的にはこんな綺麗でカッコいいオフィスで仕事ができたらいいなと就活へのモチベーションになりました。
取材を通し、企業のトップの人柄がそのまま企業のイメージとして出ると思いました。地域、仕事、会社、全てに対して強い意志を持って地域企業の在り方を考え取り組む人柄、仕事に対する熱に圧倒された取材でした。
企業情報
2020年、SKグループ4社の中心に位置する会社として設立。
グループ会社は、古紙回収事業を手掛ける「株式会社サイコー」(1973年創業)、廃棄物の管理コーディネートをする「株式会社SKトレーディング」(2009年)、古紙リサイクルポイントシステムを運営する「株式会社ステップナイン」(2015年)、そして「株式会社SKホールディングス」の計4社で構成する。
本社所在地
〒980―0803
宮城県仙台市青葉区国分町3丁目3―1
定禅寺ヒルズ6階
電話
022(211)4877
資本金
5,200万円(グループ計)
従業員数
264人(グループ計)
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