株式会社高速は、仙台市宮城野区に本社を置く食品軽包装資材販売および食品軽包装資材卸売業で、国内トップの専門商社である。この度、取締役常務執行役員であり、社長室室長兼経理部長の三田村崇さんに取材した。

まず、社長室室長兼経理部長の役職について伺った。
簡潔に説明すると、「経営企画」が主な仕事という。その中で特に気になったのは、社長室なのに「社長と接する機会はほとんどない」という衝撃的な答えだった。社長は取引先との商談で全国を飛び回り、仙台市内に滞在していない日が多いため限られた接点でのコミュニケーションが重要だという。

経理部長としての業務についても聞いた。経理部長は主に会社の数字から経営を考える役割を果たしており、高速は東証プライム上場企業であるため、金融庁に提出する有価証券報告書や東京証券取引所に提出する決算短信の作成がその一環。営業所との連携に力を入れており、営業所の売り上げ数字を把握することが仕事の一部であると教えてもらった。

「これまで経験がない業務と優秀社員への選出に挑戦したい」。人事部人事課の青木未紀さんはそう語る。人事部の業務内容は、社内の研修、入退社や移動・転勤される方の手続きなど多岐にわたり、それらを少数の社員でこなすため、入社から８年ほど経っても、知らないことや経験がない業務があるという。

「自分が知らなかったことを教えてもらい仕事の幅が広がる中で、より良い仕事をしようと考える。毎日同じ仕事をしているわけではないため日々さまざまな発見や学びがある」と仕事の面白さを話してくれた。

高速の企業としての魅力を聞くと、「メリハリ」「働く人」と説明。勤務中は全員が集中し、休憩時間は他愛のない会話が弾むなどコミュニケーションを取りやすい職場だそう。休暇も取得しやすく「休みたい時に休める職場」（青木さん）。

入社４年目の遠藤優希さんは、デザイン部で働いている。主な仕事は、包装のデザインだ。

１日の仕事は、メールを確認することから始まる。デザインの修正や新しい依頼など上司と仕事内容について話し合い、依頼者とつながっている営業部の方に不明点を伝える。「詳しい事前調査が大事。お客様のことを知って、包装する商品の魅力をしっかり把握しなければなりません」と話していた。実際に売り場に行ってデザインのアイデアを固めることも多いという。

「成功した」と感じるのは「依頼者が提案を受け入れて喜んでくれた時」と話してくれた。「デザインの色合いが売り場で目立ち、売上の成果が出たときは達成感がありました」と笑顔を見せた。一方で、事前調査が不十分で依頼者を理解せずに、あてずっぽうの提案をしてしまった経験があり、反省しているという。

清潔感のある恰好についても聞いた。髪色についての規則はないそうだが「食品関連のため清潔感は大事。明るすぎる系統の色の人はいないと思います」（遠藤さん）。