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選挙の知識

立候補ってお金かかるの?

立候補の届け出時を想定し、必要な書類を確認する仙台市青葉区の職員=2023年7月20日

 立候補する人は「供託金」というエントリー代が必要です。法務局に現金(国債証書でも可能)を預け、その証明書を提出します。これを「供託」といいます。

 供託は売名目的、選挙妨害などを理由に立候補することを防ぐための制度です。得票数が基準に達しない場合や立候補を辞退した場合、立候補の届け出が選挙長に受理されなかった場合に没収されます。得票数が基準に達していれば、当選しなくても供託金は返還されます。

 供託金の金額は選挙によって異なります。選挙ごとの供託金の額は表の通りです。衆院選の小選挙区は300万円、比例代表は1人につき600万円(小選挙区との重複立候補の場合は300万円)。小選挙区では得票数が有効投票総数の10分の1を下回ると戻ってきません。

 2021年衆院選は宮城県内の6選挙区で、立候補者17人のうち4人が供託金を没収されました。

選挙の種類と供託額

選挙の種類 供託額
衆議院 小選挙区 300万円
比例代表 候補者1人につき600万円
小選挙区との重複立候補の場合は300万円
参議院 選挙区 300万円
比例代表 候補者1人につき600万円
都道府県 知事 300万円
議会 60万円
政令市 市長 240万円
市議会 50万円
その他の市と
東京23区
市区長 100万円
市区議会 30万円
町村 町村長 50万円
議会 15万円